ベッドやソファでくつろぎながらマンガを楽しむなら、やっぱり便利なのがスマホやタブレットで手軽に読める電子マンガ。最近は作品数も紙のマンガを遥かに凌ぐ充実ぶりで無料で読める作品も多く、ついつい夜ふかししてしまいますよね。 【画像】第2位は、『路傍のフジイ』鍋倉夫／小学館 　そこで、「CREA夜ふかしマンガ大賞2024」では、4つの人気電子書籍ストアの書店員の皆さんに、それぞれの「電子コミック部門」ベスト3を選んでいただきました！　 　今回は、ブックライブでのレビュー「月刊 書店員すず木」も大人気の書店員すず木さんが推薦するベスト3をご紹介します。

●第1位『異形頭さんとニンゲンちゃん』三毛たま／ナンバーナイン、一迅社

『異形頭さんとニンゲンちゃん』三毛たま／ナンバーナイン、一迅社

　ある日事故に遭い、見知らぬ場所で目が覚めたヒロイン・限界社畜OL。食べ物や文明はほとんど同じだが、何かが違う……そこは“異形頭の世界”だった。 その世界では人権がなく、限界社畜OLは「ニンゲンちゃん」として「異形頭さん」のペットになることに！　  　見た目はちょっと怖いけれど優しい異形頭さんとの日々の中で、少しずつ彼に惹かれていくニンゲンちゃん。 異形頭さんもニンゲンちゃんのことを愛しく想っているのに、種族の違いから想いを伝えられずにいて――。 鈴木さん推薦コメント 「電子コミックで今最も勢いがある注目作!!　電子コミックではテッパンの人気を誇る『異世界転生』×『溺愛』な作品ですが、今までと全く異なる世界を描いています。ふたりに幸せになって欲しい～～!!　 と読む手に力がこもります。 普通の溺愛に物足りなくなった方におすすめです!!」

●第2位『路傍のフジイ』鍋倉夫／小学館

　藤井は、職場では目立たない中年男性。仕事はちゃんとするけれど、ムダ口は少なく、定時になればドライに消える。職場の飲み会には声がかからないような、どちらかというと陰で後輩に「ああはなりたくないな……」と思われていそうな、そんな地味な人物だ。 　しかし、ふと気がつくと、周囲の人は彼のトリコになっていて――。変人なのか仙人なのか。一見サエない会社員「藤井」が「幸せ」の定義を問いかける。 鈴木さん推薦コメント 「WEB広告で見かけた方も多いのではないでしょうか。藤井さんは傍から見ればちょっと不器用かもしれませんが、その人の生き方を笑う権利は誰にもないのだ……と改めて気付かされます。人に対し正直であろうと思える作品です！　電子コミックではライトな読み口の作品が好まれる傾向がある中でこの作品は異彩を放っています」