夫「今日のご飯、なんか手抜きだね」熱で寝込んだ妻にご飯を作らせる夫の“呆れた価値観”
夫婦ともに台所に立ち、互いに家事の大変さを理解すべき
繰り返しになりますが、奥さんが料理を作るのは当たり前のことではありません。家事の大変さを知るためにも、男性も台所に立った方がいいのです。 もちろん、奥さんの具合が悪いときに、たまたま旦那さんも体調が悪いのが重なるときだってあると思います。そんなときにまで料理を作れとは言いませんが、大切なのは配慮なんです。 このお話をする上で非常に参考になるのが、濱口優さんと南明奈さんご夫妻。 夫である濱口さんは、インタビュー記事の中で「いつも料理を作ってもらうけど、べつに気分が乗らない日は一緒に外食を楽しむ」と話されています。それに対し、妻である南明奈さんは「家事が義務になるとプレッシャーになるけど、優さんが料理も片付けも任せきりにしない」と話されているので、夫婦仲がすごく円満であることがうかがえます。 濱口さんのように、いつも奥さんが料理を作ってくれていて、体調が悪いときに「今日は外食しようか」「今日は出前にしない?」といった声がけができる男性は、少なからず存在するんですよ。 ただこの声がけだと、ご飯を作れないことに罪悪感が芽生える女性も少なくないようなんですね。 しかし濱口さんはその一歩先の配慮を行います。南さん曰く、「ご飯作りがしんどい日は、その空気を自然に感じとって『お好み焼きが食べたいから行かない?』と誘ってくれる」のだとか。 その一言で罪悪感なく外食を楽しめると彼女は言います。
家に帰れば仕事も稼ぎも関係なし
奥さんが料理をするのが当たり前だと思っている男性からすると、「なんで俺がそこまで折れないといけないんだ」と言いたくなるかもしれません。 しかし、折れると思っている時点で、夫婦関係を勝ち負けで考えている証拠であり、自分が上でいたいという男尊女卑思考だと言えるでしょう。今お話したのは、夫婦関係を上手くいかせるための配慮や歩み寄り、そして人としての優しさの話なんです。 働いて稼いでる人間がえらいわけではありません。そんなことは、家に帰れば何も関係がないのです。 夫婦関係を上手くいかせるには、家事を軽んじず、対等の関係でいようとすることが大切なのではないでしょうか。