二宮和也「いつも通りでいられる」 柔らか仕立てのスーツに感心、スーツ・オブ・ザ・イヤー受賞
《SUITS OF THE YEAR2024》
日本経済新聞社は2024年11月13日、都内で「スーツ・オブ・ザ・イヤー2024」の授賞式を開いた。ビジネス部門は東京ディズニーリゾートのホテル事業を成長させてきたオリエンタルランド会長兼最高経営責任者(CEO)の髙野由美子さん、イノベーション部門では世界でヒットした映画『ゴジラ-1.0』の監督・脚本・視覚効果を務めた映画監督の山崎貴さん、アート&カルチャー部門で国内外の映画やドラマで卓越した演技力を発揮した俳優の二宮和也さんを表彰。3氏を含めて4部門計5人の受賞者が登壇し、それぞれのビジネススタイルとスーツの装いなどについて思いを語った。 【写真はこちら】山崎貴監督が「視覚的に面白い」と評したスーツは… 受賞者5人のスーツ姿をチェック!
「五感を刺激する」をテーマに、それぞれの分野で輝かしい功績を挙げた2024年を代表する5人を選んだ。賞にはビジネス、イノベーション、スポーツ、アート&カルチャーの4部門があり、ビジネス部門は経営革新や新商品・サービスの開発などで顕著な功績を挙げた人、イノベーション部門は新しい技術やアイデアで、社会に意義ある変化をもたらそうと挑む人が対象。ビジネス部門では、髙野さんとともにNature Architects(ネイチャーアーキテクツ)CEOの須藤海さん、スポーツ部門ではプロフィギュアスケーターの高橋大輔さんを表彰した。 白のスーツで登壇した髙野さんは「華やかな場を表現できる服装を考え、白を選びました。以前はダークスーツを着ることが多かったが、自分らしさを出すこともおもてなしと思うようになった」と話した。
須藤さんのNature Architectsは人工物質「メタマテリアル」を設計し、軽量安全な車体、振動・音響を低減した家電製品を研究・実用化した。須藤さんは「ふだんは会社のロゴ入りTシャツ、作業着を着ているのですが、仕立てたスーツに身を包むと受賞に恥じない仕事をしようという気持ちになる」と語った。 山崎さんは映画『ゴジラ-1.0』で第96回 アカデミー賞 視覚効果賞を受賞した。山崎さんは「ゴジラのおかげでいろいろなものを見せてもらった。ゴジラありがとうと言いたい。(着用している)シャドーストライプのスーツはCGと一緒で光の反射によって見え方が違う。視覚効果的に面白い」と視覚効果とスーツの共通点を指摘した。 高橋さんは現役引退後もアイスショーの出演・プロデュースを通して人々の心を揺さぶり続けてきた。高橋さんは「このスーツは柔らかく、筋肉がついている自分の体をいい形にしてくれた。(現役時代から)どうやったらセクシーに見えるかと考えてきたので、すてきなスーツをうれしく思う」と話した。 二宮さんは映画やテレビドラマのほか、YouTubeなどネットを駆使してファンの裾野を広げるなどしている。二宮さんは、この日のスーツについて「柔らかく動きやすい。スーツを着るタイミングというのはピシッとするとき。(この生地なら)見た目はピシッとしていて、心は柔らかくいつも通りでいられる」と述べた。 スーツ・オブ・ザ・イヤーは今年が7回目で、日経のデジタル媒体「THE NIKKEI MAGAZINE」が主催。授賞式のもようはYouTubeを通じてライブ配信した。 ※この記事は「THE NIKKEI MAGAZINE」の記事を再構成して配信しています。