18歳・秋元強真（右）が元谷友貴（左）と対戦する

　12月31日（火）にさいたまスーパーアリーナで開催される『RIZIN DECADE』の試合前個別インタビューが、29日に都内会場にて行われた。 ［バンタム級王座次期挑戦者決定戦RIZIN MMAルール：5分 3R（61.0kg）］で対戦する元谷友貴（アメリカン・トップチーム）と秋元強真（JAPAN TOP TEAM）が、それぞれ個別インタビューに応じた。 【動画】秋元、金太郎の顔面にヒザ蹴り連打でKOする瞬間！ 　元谷は元DEEP2階級王者で、現在はATT（アメリカントップチーム）で、堀口恭司らとともにアメリカで修行を続けている。前戦は今年9月の『RIZIN.48』で五輪レスリング銀メダリスト太田忍と再戦、一本勝ちで返り討ちにしベルト挑戦をアピールしていた。 　秋元は22年プロデビュー、DEEP等でキャリアを積み、無敗で勝ち上がる。今年9月はバンタム級で金太郎にTKO勝利。11月はフェザー級戦で鈴木博昭から判定勝ちを奪い、7戦無敗とした。　 　個別インタビューで先に登場した秋元は相手の印象を聞かれると「組み力があるなと思います。でも自分は寝技でやられると言われていますけど、まだやっていないだけ。井上直樹選手から実績がないと言われているので、圧倒的に勝ちたいですね。組みも見せたいけど、1RKOで勝ちます」と打撃で倒すと宣言した。 　また元谷対策については「元谷選手は昔から知っている選手なんで、分析はやりやすかったです。前回の試合はKOで盛り上げることができなかったので、必ずKOします」と秋元は最後まで自信があるところを貫いた。 　一方の元谷は「打撃が強いイメージですね。いろいろなパターンでフィニッシュできる印象があります」と、なかなか秋元の弱点を見えないという。その理由として「弱点が出るような試合ではなく、強い部分だけ出ている試合だった」からだと指摘した。 　たしかに秋元の金太郎戦、鈴木戦はともに突出した打撃が目立ち、強いという印象を植え付けた。激闘が多い元谷からすれば、真逆といってもいい内容だろう。今回も秋元の打撃の勢いに飲み込まれてしまえば、元谷にとっては厳しい結果が待っていそうだ。 　だが元谷は、「スタンドから自分が流れを作っていく。受けに回ると相手のペースになる」とアグレッシブをテーマに試合へ臨むと宣言。「彼の心が折れるかどうかは分からないけど、流れを掴めばそれは関係ない」と自分のペースで試合を終わらせる自信があるのだろう。 　ベテランと新鋭の戦いの構図は、試合開始とともに打撃の交換から手に汗握る展開が待っていそうだ。井上直樹の持つ王座へ挑戦するのは、どちらになるのだろうか。