1000万円以上高く売れるマンションには共通点がある?! 売却活動や物件選びのポイントをプロが解説!
1000万円以上の売却益を狙えるマンション選びのポイント
家賃換算ではなく、マンションを売却することで購入時よりも1000万円以上高く売る(もうける)ことは可能なのでしょうか。 不動産売買において1000万円以上を実利でもうけるとなると、そうそう簡単なことではありません――。と、いいながら、実は私自身が自宅のマンション売却で1000万円以上の売却益を出しています。 私が2023年に売却した「パークタワー新川崎」は、新築時に約5800万円で購入したタワーマンションです。6年住み、約7700万円で売却することができました。実に1900万円以上の利益が出ています。 その前に住んでいた「パークハウス川崎」も、新築時に約4600万円で購入し、5年半後に約5500万円で売れ、900万円の利益がありました。 この2つのマンションともに新築で購入し、売却するときは当然ながら中古マンションだったにもかかわらず、しっかりと”売却益(もうけ)”を出すことができました。そのポイントとはどういったものなのでしょうか。 マンション価値は立地で決まる マンションの資産価値において、もっとも重要な要素は立地です。マンションの資産価値を決める7~8割は立地と考えて間違いありません。 まず、駅から徒歩で何分なのか。私のケースでは、「パークタワー新川崎」がJR横須賀線の新川崎駅とJR南武線の鹿島田駅から徒歩3分、「パークハウス川崎」が川崎駅から徒歩7分と、いずれも最寄り駅から徒歩10分以内の物件でした。 同じことを何度も言いますが、駅から徒歩10分以内というのは、リセールを考えるのであればマストの条件です。 そのうえで、どの地域を選べばよいのか。2023年12月に不動産ポータルサイト「HOME'S」が発表した「」調査によると、10年前の新築マンション平均価格と現在の築10年の中古マンションを比較したところ、60㎡換算価格で23区全体で146.8%上昇していました。 もっとも上昇している区は「目黒区」で、10年前の新築が4,606万円、現在の築10年のマンションが1億187万円と、価格上昇率は221.2%、10年で価格が2倍以上になっています。 区別にみてみれば、23区の中でも南西エリアの価格が上がっているようですが、同調査の駅別の結果を見てみると、「清澄白河(江東区)」165.5%、「新小岩(葛飾区)」145.2%、「錦糸町(墨田区)」134.4%、「北綾瀬(足立区)」128.4%といった都内の東側にある下町エリアも価格が上昇していることがわかります。 この10年の間、日銀の金融政策や消費税増税といったトピックスのたびに、マンションジャーナリストや不動産専門家たちが、「都内のマンション価格は頭打ち」「タワマンの暴落がはじまる」と主張しましたが、事実として、価格は上昇し続けています。 少子高齢化などで徐々に住宅需要が下がりつつある日本において、今後もマンション価格が上がり続けるという保証はありません。 ただ、あくまでも肌感覚にはなりますが、向こう5~10年という単位で考えれば価格の暴落は考えにくく、上昇するエリアはまだまだあると思われます。