足立梨花が来年日本で初開催の「東京デフリンピック」でのデフテニス菰方里菜の活躍に期待
タレントで俳優の足立梨花が10月26日、都内で行われたトークイベントでデフ競技の魅力をアピールした。 足立はこの日、東京・有楽町にあるで開催中の「TOKYO FORWARD TOKYO2020レガシー展」(SusHi Tech Square 1F)の中で行われたトークショーにデフテニスプレイヤーの菰方里菜(こもかたりな)、車いすテニスプレイヤーの眞田卓とともに出演した。 同展は東京2020大会の資産や競技体験をできる場として10月12日から12月25日まで開催。特別企画としてアスリートや著名人をゲストに呼んでトークショーを行っているのだが、今回はその5回目。 東京では来年11月に「東京2025デフリンピック」を控え、デフ競技への注目が集まる中、この日は「支える」をテーマにトークショーが行われた。 デフリンピックは聴覚障がい者のための国際総合スポーツ競技大会。オリンピック同様、4年に一度夏季と冬季で開催され。来年の東京大会は100周年の記念すべき大会で、かつ日本で開催されるのも初めてという歴史的なもの。
足立はボーカル&手話パフォーマー「HANDSIGN」のMV「僕が君の耳になる」でろう者役を演じ、2023年にHANDSIGNのTATSUと結婚している。デフ競技については「もともとは知らなかったんですが、MVをやるにあたり、手話指導をしてくれた方がデフリンピックのバレーボールの選手で2001年に優勝していて。そういう方との接点があり、知るようになったんですが、実際にまだ見たことがなかったので、それが東京で開催されるのはうれしい」と語った。 2023年の世界デフテニス選手権のシングルス、ダブルスで優勝、2024年の全豪オープンテニスのデフテニス部門でシングルス優勝、ダブルスで準優勝のトッププレイヤーである菰方は「試合の時は補聴器を外してやるので、音のない状態でやる。その魅力は同じ障害を持った人たちと一緒にプレーができることであり、世界大会では同じ障害を持った人がこんなにたくさんいるのかということを知り、デフテニスを通じて世界の人とつながることができるのがデフテニスの魅力的なところだと思います」とデフテニスの魅力を紹介。同時に「音がないということで音の情報は得ることができない。しっかり目で判断するところに難しさがある。実際に補聴器をつけている時とつけてないときでは少しタイミングがずれる時があるので、そういうところが難しいと思う」と競技の難しい点も挙げた。これを聞いた眞田は「打球音にも強弱がある。音が遠くで聞こえているか近くで聞こえているかでも距離感がすごく大切なことになってくる。音が近ければ速度も分かりやすい。それが聞こえないのはかなりプレーに支障が出ると思う」と語った。