中古で100万切り!? 登場早すぎたBMWのi3こだわりが衝撃説
■日本では圧倒的にレンジエクステンダー仕様が人気
ラインアップとしては、ピュアな電気自動車と発電機として2気筒の小型エンジンを搭載したレンジエクステンダーの2種類があった。 2014年に登場した初期モデルは、最大出力170ps、最大トルク250Nmを発生する電気モーターおよび総電力量22kWhのリチウムイオン電池を搭載し、一回の充電で、通常で約160km、ECO PRO(エコ・プロ)モードで約180km、ECO PRO+(プラス)モードなら約200kmの走行が可能。 レンジエクステンダー仕様の航続距離は約300kmだった。また急速充電はCHAdeMO方式を採用。機械式駐車場の利用が可能となるよう全高1550mmに収められるなど日本市場への配慮も行き届いていた。 2016年にはバッテリーの総電力量を33 kWhにアップ。航続距離を50%以上延長。 さらに2018年にはバッテリー容量を、さらに約30%拡大し42kWhに。一回の充電走行可能距離は360km(WLTCモード)、レンジエクステンダー仕様では466kmを達成。長距離ドライブでも不安なく使えるほど実用性を高めた。
■BMWの本気が窺えるクルマだった
BMW i3は、開発、生産、リサイクルまでトータルでサステイナビリティを追求したモデルだった。ただ志が高いだけではなくBMWの特徴である50:50という理想的な重量配分と後輪駆動にもこだわっていた。 軽量化と低重心化によってもたらされるドライビングダイナミクスは、ユニークな外観からは想像もつかないほど痛快なもの。 新しい時代の駆けぬける歓びを実現していた。日本市場ではピュアEV仕様はほとんどなく、ほとんどがレンジエクステンダー仕様だが、中古車市場ではまだ程度のいいものが見つかる。 世界的にハイブリッドが再考されているいまこそ見直したい、魅力にあふれたモデルだ。