「なごり雪」はいつまで降るの?今までで一番遅かった雪は⁇春の雪の注意点を気象予報士が解説
雪への備えが甘い場合も
冬に雪が降る場合、道路を走る車は冬タイヤを装着していることが多く、そうでない車もチェーンを積んでいることが多いはず。 一方で、春になってから雪が降る場合、すでに冬タイヤから夏タイヤ(通常のタイヤ)に交換してしまったあとだったり、チェーンも積んでいなかったりして、雪に対応できない車が多く道路を走ってる可能性があります。 自分が運転する場合も、そして道路脇を歩く場合も、いつも以上に注意が必要です。
「なごり雪」には別の意味も
辞書で「なごり雪」を引くと、春になってから降る雪という意味のほかに、春になっても残っている積雪という意味もあります。 とくに北陸・甲信の山沿いや北日本では、4月になっても雪が残っているところが多いですが、春は積雪の意味での「なごり雪」にも注意が必要。 気温が上がる時期にはだんだん地面の温度も上がってくるため、積雪が地面と接している部分で溶けやすくなり、積雪の層が丸ごとくずれる「全層なだれ」が起きやすいのです。 もともと積雪の多い場所に住んでいる人は毎年気をつけているとは思いますが、春のレジャーで山沿いに行く人はとくに注意をして、行き先の地域に「なだれ注意報」が出ていないかなど情報に気をつけましょう。 ■執筆/植松愛実…身近な食材でできる時短作り置き料理やパーティー料理、簡単に彩りを増やせる料理のコツや、いざという時に備える災害食まで、「食」に関する情報を発信。また、東北や東海、関西にも住んだ経験から、各地の伝統的な食材にも詳しい。野菜ソムリエ、食育インストラクター、気象予報士など保有資格多数。 編集/サンキュ!編集部 ※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。
サンキュ!編集部