【不妊治療のリアル】10年以上の不妊治療の末…「養子縁組」を決意した理由|美ST
「なぜ子供を迎えたいのか2人でとことん話し合い、自分たちの意思で覚悟を決めました。決心してからは民間の養子縁組あっせん団体に登録。養子を迎えるための説明会・研修を受けました」
お話を伺ったのは
■池田麻里奈さん 不妊ピアカウンセラー 妊活・流死産・養子縁組の相談を行う『コウノトリこころの相談室』主宰。5歳の男の子を育てている。著書に『産めないけれど育てたい。ー不妊からの特別養子縁組へ』(KADOKAWA) 写真左:「44歳の時、生後5日で我が家へ来てくれた息子。一目で愛おしさが溢れました。本当に小さくて、抱っこするのもドキドキでした」(池田さん)
養子縁組について知っておきたいこと
【養親と養子、それぞれの年齢制限など】 原則として養子の年齢は15歳未満。養親は夫婦どちらかが25歳以上であればOK。厳密ではないが、養子を迎える親と子の年齢差は45歳までが多い。40代で養子縁組を考える場合は早めに準備を始める必要が。 【認可制による民間団体を通じての養子縁組】 居住している地域から離れた団体を選ぶことも可能。妊娠中から実親のサポートに入ることもあり新生児の委託も多い。養子縁組の費用が発生するが、縁組の成立後も長期間フォローが受けられることがほとんど。 【公的機関=児童相談所を通しての養子縁組】 児童相談所に相談し、研修・調査を経て養子縁組里親に登録。費用がかからず公的機関の安心感がある一方、手続きに時間がかかることも多く、マッチング期間が3カ月に及ぶ地域も(地域によって異なる)。 ※養子縁組には「特別養子縁組」と「普通養子縁組」があり、それぞれ必要な手続きや条件が異なります。 2024年『美ST』9月号掲載 撮影/小川 健 取材/伊藤恵美