「自分のものはこれまで我慢していたから」と父の定年後に「クレジットカード」で頻繁に買い物をするようになった70代の母…ほかの年金受給者もカード利用に積極的なのでしょうか?
クレジットカード利用における注意点
簡単に支払いができてお得感もあるクレジットカードですが、使いすぎてしまう点には注意が必要です。クレジットカードの請求は翌月になり、利用明細も遅れて反映されるため、自分がいくら使ったか把握できなくなる恐れがあります。母親が頻繁に買い物をするようになった場合は、利用明細の確認とともに、使いすぎへの注意を促す必要も生じるかもしれません。 買い物中にうっかりクレジットカードを落としたり、盗難にあったりするリスクもあります。第三者に不正利用される可能性がありますから、紛失・盗難の際にすぐにクレジットカード会社に連絡をするなど、対処法を事前に確認しておくと安心です。 インターネットショッピングを利用するシニア世代の場合は、カード番号やパスワードが盗まれるフィッシング詐欺にも注意が必要です。「パスワードを第三者に絶対に教えない」「怪しいメールやポップアップがあったら必ず家族に相談する」など、不正利用への対策を徹底する必要があります。
60代の9割以上がクレジットカードを持っている! 使いすぎやセキュリティー面での注意は必要
年金受給者にもキャッシュレス化は進んでいて、年金を受け取り始める60代の9割以上がクレジットカードを持っていることが分かりました。 父親の定年後に、70代の母親がクレジットカードで頻繁に買い物をするようになったとしても不思議ではないでしょう。現金を持ち歩く必要がなくなったり、シニア向けの割引やポイントが貯まって節約につながったりするメリットもあります。 一方で、簡単に買い物ができるようになり使いすぎてしまう点に注意が必要です。また紛失・盗難を始め、カード番号やパスワードが盗まれるフィッシング詐欺など、セキュリティー面での心配もあります。母親のクレジットカード利用が心配な場合は、使用頻度やセキュリティー対策をサポートするといいでしょう。 出典 株式会社ジェーシービー 【クレジットカードに関する総合調査】2022年度版調査結果レポート(8~11ページ) 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部