是非論沸騰の森保監督のA&五輪代表兼任をいつ解くべきか?
「2つのチームを同じ監督が見る難しさというよりも、何人かの選手を(フル代表からU-22代表へ)融合させることの難しさというものは感じた。けれども、その点については単純に監督が違うから上手くいく、あるいは上手くいかないといった問題ではないと思う」 何人かの選手とは、11月シリーズでそれまでのフル代表からU-22代表に回ったMF久保建英(RCDマジョルカ)、MF堂安律(PSVアイントホーフェン)、DF板倉滉(FCフローニンゲン)を指す。特にU-22代表へ初めて招集された21歳の堂安は、U-22代表のシステムが慣れ親しんだフル代表の[4-2-3-1]ではなく、不慣れな[3-4-2-1]である点にこんな言葉を残している。 「不安ではないけれども、監督がどのような動きを求めているのかを、練習の段階から見ながら確認しないといけない。それが今回広島に来た理由のひとつでもある」 今回のジャマイカ戦へ招集された海外組は、キャプテンのDF中山雄太(PECズヴォレ)、11月には呼ばれなかったMF安部裕葵(FCバルセロナ)ら5人にとどまっている。リーグ戦がクリスマス休暇に入っている久保や堂安、板倉、MF三好康児(ロイヤル・アントワープFC)らへも招集レターが送られたものの、所属クラブとの個別交渉がまとまらなかった。 同じ状況は年明け早々の8日からタイで開催される、AFC・U-23アジア選手権でも繰り返される。来月2日からタイで行われる直前キャンプを含めて、森保監督がフルで指導できる活動期間となるが、各国のリーグ戦も再開されるため、海外組を招集することはほぼ不可能に近い。 次に海外組を招集して東京五輪代表として活動できるのは、各国のリーグが中断する来年3月の国際Aマッチデーとなる。27日にサンガスタジアム by KYOCERAで、30日には博多の森球技場で国際親善試合(ともに対戦相手未定)が組まれているが、26日にミャンマー代表(豊田スタジアム)、31日には敵地でモンゴル代表とアジア2次予選を戦うフル代表と日程が完全に重複している。 「活動が重なる場合は、これまでと同様にサムライブルー(フル代表)を優先させたい」