小泉進次郎は「PRに1億円」で「うまい会見」実現 すべては「小泉家の資金力のなせるわざ」
「全く中身のない懇談」
さらに、進次郎氏の視察先にも“戦略”がにじむ。出馬会見の前日に、 「(神奈川県の進学校である)聖光学院の野球部を訪ねたのは、野球好きで若い人とも触れ合うというイメージを作る狙いがあったのでしょう。また、その前には介護施設に行っている。若者を意識する一方で旧来の自民党支持者である高齢の方にもアピールしているわけです。そういったことがよく計算されている」(PR会社で働いていたこともある元読売新聞記者の新田哲史氏) このように、PR会社を含めたバックアップ体制は万全な小泉氏だが、一方、彼が出馬会見の2日前に全国紙などの自民党担当キャップを集めて行ったオフレコ懇談は、 「全く中身のない懇談だったようですね。そこで進次郎氏は野球をやっていた高校時代の話をしたそうです。何でも、最後の夏の大会で満塁の好機に“当てにいって”投手ゴロ併殺に終わったことを後悔しているらしく、何事もフルスイングしないとダメだ、と」(永田町関係者) 先に触れた聖光学院を訪問時にも、進次郎氏は野球部員たちの前で全く同じ話を披露しており、 「彼の“話のバリエーションのなさ”が透けて見えます。進次郎陣営としては出馬表明を控え、キャップたちを懐柔しておきたかったのでしょうが、そのもくろみは外れたといっていいでしょう」(同) PR会社に全面的に支えられた「颯爽とした姿」と、オフレコ懇談でさらけ出した「全く中身のない姿」――。今回の総裁選では、進次郎氏の“二面性”にも要注目である。 9月12日発売の「週刊新潮」では、進次郎氏の実像に迫る特集記事を含め、石破茂元幹事長の「眉メイク術」など、自民党総裁選の舞台裏について7ページにわたって詳しく報じる。 「週刊新潮」2024年9月19日号 掲載
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