メジャーでは成功しない!?阪神からMLB入りした歴代選手(1)左腕エースは海を渡るが
ストーブリーグで大きな話題となるのが、MLB移籍だ。今オフも山本由伸、今永昇太らがメジャー挑戦を表明。入団交渉も大詰めと見られている。これまでも数多くの日本人選手がメジャーに挑戦しているが、阪神タイガースからMLBへはばたいたプレーヤーもいる。ここでは、阪神からメジャー移籍を果たした選手を紹介する。
井川慶
阪神タイガースで大活躍を見せた一方、メジャーリーグで苦しんだ選手の代表例が、井川慶といえるかも知れない。 水戸商業高校からドラフト2位指名を受けた井川は、プロ4年目の2001年から徐々に頭角を現し始めた。同年は9勝13敗と負け越したものの、規定投球回に到達して防御率2.67。翌2002年には最多奪三振(206個)のタイトルに輝いた。 さらに2003年は29試合(206回)を投げ、20勝5敗、勝率.800、8完投2完封、防御率2.80をマーク。チームをリーグ優勝に導き、自身は投手3冠(防御率・勝利・勝率)と最優秀選手(MVP)、沢村賞とタイトルを総なめした。 その後も安定した活躍を見せ、球界を代表する左腕となった井川。2006年オフにポスティングシステムを行使してメジャー移籍を表明し、大型5年契約でニューヨーク・ヤンキースに入団した。 しかし、移籍1年目は14試合登板で2勝にとどまると、雪辱を晴らしたい翌年はわずか2試合の登板。3年目以降はマイナー暮らしが続いてメジャー復帰は果たせず、井川の挑戦は不本意な形で終わった。
ベースボールチャンネル編集部