レッドソックスGM、佐々木朗希に関し「可能な限り手を尽くし、アグレッシブにいきたい」と獲得に強い意欲
レッドソックスのブレスローGMが、10日(日本時間11日)、ウィンターミーティングが開催されているテキサス州ダラスで、交渉解禁となった佐々木朗希投手の獲得に強い意欲を示した。「私は日本に視察に行き、彼ほど先発を強化できる存在はいないと確信した。我々は、可能な限りの手を尽くし、アグレッシブにいきたい」。これまで、特定の選手について話せないとコメントを避けてきた同GMが一転、9月に来日し、実際に佐々木の登板を1試合観戦したことを明かし、積極交渉に意気込みを語った。 佐々木の代理人を務める大手エージェント「ワッサーマン・グループ」のジョエル・ウルフ氏がこの日、今週末にも現在、渡米中の佐々木と合流し、来週には米国中部を拠点として、球団にプレゼンテーションを含めた交渉の場を設けるプランを明かしている。 「我々は準備が出来ている。ボストンがいかに魅力的な到達地であるかを訴える。選手によって優先事項が異なる中、個別面談のキャンペーンでは、出来るだけ選手の価値観に見合い、結論を促すために準備することが非常に大切だ」と同GM。勧誘ビデオを含めたプレゼンテーションの準備は完了している模様だ。 「我々は彼の優先事項や個人の意向に準じつつ、成功する環境を整えることが出来る。(佐々木の入団を機に)新しく雇用するのではなく、チームの歴史や環境を熟知した長いキャリアの日本人スタッフも揃っている。大輔(松坂)、岡島、コージ(上原)、タズ(田澤)ら世界一に貢献した日本人選手の歴史はリクルートで有効だと思う。コージは今でも友人だし、勧誘をより魅力的にするために必要なら連絡したい」。 現役時代、本拠地のクラブハウスのロッカーが、上原と田澤の間だったブレスローGMは、OB出馬で歓迎する可能性にも触れた。 先発補強が急務のレッドソックス。同GMが話す約1時間前には、左腕M・フリードがヤンキースと、8年総額2億1800万ドルの左腕では史上最高額で契約したニュースが飛び込んできた。「補強ポイントをみれば明らかなように、我々がそこ(争奪戦)に入っていたというのは、間違いではない。引き続き、先発投手市場に居残り、ローテーションを向上させるための交渉を続けていかねばならない」。ライバルのヤンキースにさらわれる格好でフリード獲得に失敗した同GM。ドジャース最有力とされる佐々木争奪戦で、レッドソックスが猛アピールする。
報知新聞社