阪神株主が和田采配とフロントを痛烈批判!
2人目の質問者は、「江夏豊以来、40年以上の阪神ファン」と名乗った男性の株主。和田監督の采配批判の次は、「メジャー凱旋選手などの外部からの補強に頼らず、自前の選手を育てるチーム作りをしていくべきだ」という正論を持って球団フロント批判を繰り広げた。 「阪神のチーム作りに忸怩たる思いをしています。大リーグで使われなくなった選手を巨額な費用で買いあさる。その選手が金額に応じた活躍もしない。そういう高額な選手との交渉では、出場数などの密約があるのでしょうか。もし、それがあるとするならば若い選手の出場機会がなくなって残念です。西岡に代わった上本が素晴らしい活躍をしています。スカウトが卓越した目で取ったのでしょう。パのソフトバンクやオリックスでは、名も無き選手が次々と活躍しています。今、掛布雅之さんが2軍で教えられていますが、掛布さんでも、今の時代の阪神ならば(出場機会を与えられずに)活躍していなかったのではありませんか。ぜひ自前の選手を育てて欲しいのです。お金で強くするというのでは、青少年に与える影響も悪く、第一、親御さんが、こういう球団に選手を任せられなくなります。スカウトを信頼して、強いタイガース、競り合いに強いタイガースを、日ハムの藤井さん(元社長)が、地道にチームを作りをしたように作っていただきたい。それでなければ、本当に変えなければならないのは、フロントの方々ではないかという気持ちにならざるをえない。金でチームを作るのは、やめていただきたい」 昨年オフに、掛布雅之氏を阪神のDCに招いた際、南社長は、その理由として、生え抜きを内側から育てなければならないというビジョンを口にしたが、株主やファンからすれば、その姿が、今シーズンの阪神からは見えないのである。野手では、梅野や緒方らの若手が出てきてはいるが、“掛布チルドレン”と呼ばれた伊藤隼太や森田一成は一度も1軍に呼ばれていない。一方で、外から優勝請負人として来た福留が、打率1割台で、その場所に居座っていれば、株主が「なぜ自前で選手を育てないのか」と苛立ちを覚えるにも当然だ。しかし、1軍は優勝争いが宿命づけられている。フロントとしては、多少出費してでも優勝争いのできる戦力を整えるのは、これもまた当然の仕事。