阪神株主が和田采配とフロントを痛烈批判!
交流戦に入ってからは、負けが込み、最大「9」あった貯金は「2」となって貯金生活も風前の灯。株主の怒りが、和田采配に向かうのも当然かもしれない。回答は、角和夫会長に指名されて南信男・球団社長が壇上に立った。「どうしても、負けがこむと誰が悪い、これが悪いという声が出ます。とくに監督の采配であったり、ベンチワークばかりがクローズアップされてしまいます。実際、ベンチで負けた試合もあろうかとも思いますが、それだけでなく、いろんな問題が重なりあってのもの。選手起用などについては、監督の一番の専権事項ですから、私たちは監督を信頼していきたいと考えております。どうか、ご理解のほどをお願いします。また監督人事に関してのご意見をいただきましたが、シーズン中ですから、この場での回答は控えさせてもらいます。まだペナントレースは、半分以上あります、これから夏場にかけて取り返していくと期待しております。どうかよろしくお願いします」。 南社長が前を向いてそう回答すると、場内からは拍手が起きた。フロントトップが株主を前に「ベンチで負けた試合もある」と断言するのも異例の事態。フロントの和田監督に対する評価が揺れ動いていることを表しているようだ。また、この株主はドラフトに関する苦言も呈していた。「株主総会の召集通知書を今回、カラーにしたりと、無駄使いが多いですわ。タイガースにしてもドラフトの1位選手に1億円を超える契約金を払っていますが、はずれ1位にも同額はおかしい。はずれなんやから、半額とか、5000万円とか……になりまへんか。無駄使いはやめて、そんなんするなら負債の返済にあててください」。 具体名は出さなかったが、暗に示唆したのは、去年のドラフトで大瀬良大地をくじで外し、はずれ1位で指名した左腕の岩貞祐太のことだ。阪神は岩貞と契約金1億円プラス出来高5000万円という最高額で契約したようだが、広島でローテーションに入った大瀬良に比べて、岩貞は、キャンプで故障を発生させて、まだ1試合も1軍登板をしていない。株主が「はずれは半額にせえ」と、無茶な意見を口にするのはわからないでもない。