場内は大歓声…“あの名馬と同じ一族”高知のグラインドアウトが3着好走/関東オークス
<関東オークス>◇12日=川崎◇Jpn2◇ダート2100メートル◇3歳牝◇出走11頭◇1着賞金3500万円◇1、2着馬(地方所属馬に限る)にスパーキングレディーカップの優先出走権 【写真】同じ一族の国民的アイドルホース 高知から遠征した8番人気グラインドアウト(田中守)が3着に好走した。最終4コーナーで内からスルスルと上昇すると、場内からは大歓声。直線では勝ったアンデスビエントに突き放されたものの、船橋のミスカッレーラと最後まで激しい2着争いを演じた。 赤岡修騎手は「手前を替えるのが下手だけど、左回りの方が替えやすい。まだ向正面で替えづらかったので、そこが改善されてくればもっと走ると思います」と伸びしろを強調した。前週の東京ダービーでは同じ高知のシンメデージーが4着。牡牝ともに高知競馬のハイレベルを全国にアピールする結果となった。 グラインドアウトは3代母が94年の桜花賞馬オグリローマンという血統。その半兄は妹と同様に笠松競馬でデビューし、国民的なアイドルホースとなったオグリキャップだ。さらにさかのぼっていくと、8代母にクインナルビーの名前があり(輸入基礎牝馬はシユリリー)、97年の桜花賞馬キョウエイマーチ、21年にBCディスタフで歴史的な勝利を挙げたマルシュロレーヌとも同じファミリーになる。 馬名の意味は「(成果などを)苦労して生み出す、何とか勝ち取る」。関東オークスが終了し、「グランダム・ジャパン3歳シーズン」の総合優勝に輝いたグラインドアウト。関東オークスの走りで全国のファンにその名と実力を知らしめた。