さよなら聖徳太子~80年代にお札の顔一新(1984年)【TBSアーカイブ秘録】
特に漱石の表情などは「お札の芸術」などと賞賛を浴びました。 また、コピー機にかけると色調が変化する特殊なインクを使っているのも自慢のひとつでした。 ■さよなら聖徳太子 そもそもお札に肖像画を使うのは、偽札が作りにくいからという理由があります。人間の目というものは、人の表情の微妙な違いも見分けることができるから、というのが理由です。 一説には聖徳太子は表情が読みにくいというのが太子引退の理由のひとつとされた、というまことしやかな話もありました。 しかし、今となっては電子マネーやEコマースの普及で、お札自体を使うことが少なくなりました。じつは昭和59年にも「これからはクレジットカード」と言われたものです。今はその完成期なのでしょう。 ちなみに初期の聖徳太子の1万円札はやはり重みがあって、昭和33年には、1枚でお米が103kgも買えたのだそうです。
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