阪神・梅野隆太郎、藤川球児監督を「いい意味で裏切る」 12年目の来季へキャリアハイ宣言
もっとやれるばい!! 阪神・梅野隆太郎捕手(33)が25日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸1億6000万円でサインした。藤川球児監督(44)が就任会見でベテランに向けた厳しい言葉に結果で応えることを誓い、「キャリアハイ」をV奪回を期す来季の目標に掲げた。また今季が3年契約の最終年とみられていたが、4年契約だったことも明かし、勝負のプロ12年目で存在感を示していく。(金額は推定) フラッシュに包まれた梅野が、34歳を迎える来季に向けて意気込んだ。新指揮官からのゲキに結果でしっかり応える覚悟を口にした。 「監督のいう通り、自分たちは自覚を持ってやっていかないといけない立場でもある。いい意味で裏切るプレーで結果を残して、最後に監督を胴上げできるように」 12年目の新シーズンを前に藤川監督が就任し、梅野にとっては5人目の虎将となった。その指揮官は10月15日の就任会見で「プレーヤー個人に力がなくて、ベテランというのは僕は必要ない」と言い切った。名指しではないが、野手で最年長の梅野は当てはまる一人。もちろん一年一年が勝負の世界で、34歳を迎える来季も一番いい自分を追い求める。 「プレーでも、数字でも引っ張っていけるように。キャリアハイを目指して頑張っていきたい。一番よかったシーズンを数字としてみると、もっともっとやらないといけないな、できるなと」 今季は95試合に出場し打率・209、15打点。本塁打は2016年以来、キャリア2度目の0本だった。7月20日の広島戦(甲子園)で生え抜きとしては球団史上初の捕手1000試合出場を達成。虎に欠かせない〝司令塔〟として貢献してきたが、ここ2年は死球による骨折や坂本との併用方針もあり、100試合出場に届かなかった。このまま右肩下がりになるわけにはいかない。もう一度心身を奮い立たせ、打率・266、9本塁打、59打点を達成した19年を上回る活躍を見据えた。 道は険しい。今季、国内FA権を取得した坂本は権利を行使せずに残留した。栄枝ら若手も正捕手の座を狙い、新人でも2人の捕手が加入する。新陳代謝が進もうとしているが「下から出てこないといけない。そこに負けないようにやることがチームのため」と競争を歓迎。「藤川監督新体制のもと、いろんなコーチ陣も代わって、引き出しをたくさんもらえると思う。まだまだ成長過程」と向上心が尽きることはない。