「また慶應SFCか」話題のPR会社社長も…なぜ似たような人物が生まれる?元SFC生が語る内実
“彼ら”がSFCのすべてではない
もちろん、それらの環境を活用して、学識や能力を高めて活躍している人の方が多いことは言うまでもありません。慶應やSFCというブランド力のせいで、今回のように不幸にも悪目立ちしてしまった一例だけを取り上げて叩かれてしまうのは残念なことです。 もっとも、こういう足の引っ張り合いは、仕方のないことなのかもしれませんが。 なので、彼らがSFCのすべてなのかと言われると、それは違います。少なくとも、筆者が学生時代に付き合った人たちは、それとは正反対でした。 所属していたゼミの席がいっぱいだったので、芝生でキャッチボールして、駅前の居酒屋で飲んで帰ったロック好き。 難解な哲学書を涼しい顔で読みこなしては、それを鼻にかけることもなく、ぽつねんと佇んでいた後輩。勉強以外の目的では使ってはいけない大画面ディスプレイで、いっしょにニール・ヤングのDVDを観ました。 今現在、SFCがどのような校風なのかはわかりませんが、みんながみんな折田氏のような人ばかりではないはずです。 と、願いたいところです。 文/石黒隆之 【石黒隆之】 音楽批評の他、スポーツ、エンタメ、政治について執筆。『新潮』『ユリイカ』等に音楽評論を寄稿。『Number』等でスポーツ取材の経験もあり。Twitter: @TakayukiIshigu4
日刊SPA!