ベッドの隣にバスタブ!?人気建築家が手掛けた驚きのベッドルーム
秘密基地のような書斎&寝室〈設計:宇野友明〉
コンクリートで囲われた落ち着きのある寝室は地下にあります。 書斎スペースとしても使われており、つくり付けの棚には住み手の林さんが長年収集し、慈しんできたアートや小物が飾られており、まるで秘密基地のような空間となっています。 地上に上がると見えてくる、石積み壁。「日本の城のような石積みの家に住む」ことが夢だったという住み手の要望を見事に表現しています。 設計を手掛けたのは、建築家の宇野友明さん。日本の伝統的な石工の仕事を深く調査し、学び、熟練の職人と出会い、美濃石で理想の住宅をつくり上げました。 住まいの内外はコンクリートの床、天井、壁は石とコンクリートで同じ素材を採用。視覚や触覚的に連続性が生まれ、シームレスにつながります。 【DATA】 高峯の家 建築家名/宇野友明建築事務所 宇野友明 (ML262号掲載)
リビングから洗面室までつながる寝室〈設計:浅利幸男〉
静謐な色調と、木とファブリックの温もりで構成された上質な空間が広がる寝室。壁の両端に開口部を設け、リビングと洗面室へと通り抜けられるようにしています。 開口部を開けている間は視線のヌケをつくりだし、引き戸を閉じればプライベートな空間にもスイッチできます。 60代の住み手Aさんは、築40年以上のマンションの全面改修を決意。 建築家の浅利幸男さんは、家族の人数が少なくなったことを考慮し、使われない空間がないよう、部屋と部屋がそのまま隣り合いながら連なってゆくプランを提案しました。すべての空間を通り道であり居室にもすることで、常に人が出入りする“生きた空間”を生み出しました。 【DATA】 A邸 建築家名/浅利幸男 (モダンリビング209号 別冊付録より)