人の振り見て我が振り直せ! 阪神・岡田監督が貧打線に〝大山らから学べ〟
(セ・リーグ、阪神2-5DeNA、10回戦、阪神5勝4敗1分、22日、甲子園)阪神は逆転負けして、連勝が3でストップした。大山悠輔内野手(29)が先制アーチを含む2打点と気を吐いたが、チームは5安打と貧打ぶりは相変わらずだ。岡田彰布監督(66)は振るわない打撃陣に苦言を呈し、貪欲に学ぶ姿勢を求めた。 【写真】岡田監督は「球拾いやろ、それ」 外野でノックを受ける佐藤輝 甲子園に降り注ぐ涙雨に打たれながら、今季2度目の4連勝を期待していた虎党は帰路に就いた。ため息に包まれた試合後の甲子園のベンチ裏。岡田監督はふがいない打撃陣に生きた教材の活用を勧めた。 「ちゃんとスイングできるかどうかやろ。結局は。きょうでもそうやんか。引っ張ってまともなファウルしてんの大山と渡辺、2人だけやんか。今は打った結果の映像が出るからな。他の選手の見たらええねん」 二回に大山が50日ぶりのアーチを放って先制。得意の勝ちパターンに持ち込むはずが、三回にあっさり逆転されると、今の虎に逆境をはね返す力はなかった。四回に大山の適時打で1点差に迫ったが、チーム唯一の複数安打を記録した主砲以外は中野、渡辺、小幡が1安打ずつの計3安打。昨季のリーグ2冠左腕の東に開幕6連勝を許した。 16日のソフトバンク戦(みずほペイペイ)からの3連勝中も、4、2、1得点と迫力不足は否めなかった。さらに、現状ではこの日の東のようにエースを打ち崩すのは難題だ。だが、岡田監督には打撃陣の〝無策〟ぶりが目についた。 「ずっと選手見てても、誰も見てないな。人の打席をな。そらベンチにおっても一緒や」 打席に入る前から投手との戦いは始まっている。自身の結果が出なくても、味方の打席から学べることがたくさんある。この日なら、東から2安打を放った大山の姿勢から攻略のヒントがあったはず。だが、一塁ベンチの虎ナインからは、何とかしてやろうという姿勢、工夫、貪欲さを感じ取れなかった。それが指揮官にはもどかしく、凡打を重ねる姿にイライラが募った。 「どないして打ってるとかな、ずっと1年間勉強したらええねん。積み重ねなわけやから。そんなん簡単なことと思うよ。プロ野球選手やからな」