鹿児島空港を離陸する中国東方航空の上海線再開第１便＝１６日、霧島市

　中国東方航空は１６日、鹿児島と上海を結ぶ定期便を再開させた。新型コロナウイルスの影響で運休した２０２０年２月以来約４年半ぶり。鹿児島空港（霧島市）の国際定期便は、コロナ前に就航していた定期便４路線全てが復活した。 【写真】〈関連〉鹿児島の特産品が入った袋を受け取り、歓迎を受ける上海からの乗客＝１６日、霧島市の鹿児島空港国際線ターミナル

　同日午後１時過ぎ、１１３人を乗せた再開第１便が同空港へ到着した。国際線ターミナルでは、県や県観光連盟の職員らが「ニーハオ」と歓迎し、火山灰の洗顔クリームやかつお節など特産品を詰めた袋を配布。鹿児島空港ビルディングは、同空港内で使える商品券１０００円分を手渡した。 　上海便は火、土曜日の週２往復。初めて鹿児島を訪れた王毅皓（ワンイーハオ）さん（６０）は「温泉や食事を巡りたい」と笑顔を見せた。 　コロナの影響で、国際定期便の香港、ソウル、台北、上海の４路線は２０年３月までに全便が運休。２３年６月に香港線、同１０月にソウル線、２４年５月に台北線が再開していた。 　９月にはソウル線の増便や同線への航空会社参入も見込まれている。