「チームに残すことを検討すべき」不敗神話が続く今オフFAの菊池雄星 米メディアがアストロズに再契約を要望「最高の投球だ」
アストロズの菊池雄星は現地時間9月19日(日本時間20日)のエンジェルス戦で先発し、6回101球を投げ、被安打5、失点1に抑えた。自身に勝敗はつかず3連勝とはならなかったものの、クオリティスタート(QS)でチームの3‐1での勝利に貢献した。 【動画】アストロズの菊池雄星がレイズ打線を三者連続三振! 新天地で凄みを増す左腕のピッチングを見る これでチームは、菊池の移籍後からの9度の先発で9勝と“不敗神話”も継続。また菊池は直近4登板で3度のQSを達成するなど、投球の安定感はさらに増し続けている印象だ。 高いパフォーマンスを披露する日本人左腕に対し、ポストシーズンでのピッチングへの期待も寄せられている中、来季の契約に関しての話題も伝えられている。 米スポーツサイト『Sports Illustrated』では、菊池が今季終了とともにFAを迎えることで、アストロズに対し「再契約を結ぶべき」と訴えている。 9月21日に配信となったトピックの中で、「ヒューストン・アストロズは今オフ、複数のフリーエージェンシー選手の動向を追うことになる。アレックス・ブレグマンが最も注目される選手となるだろうが、左腕のユウセイ・キクチも興味深い存在となる可能性がある」と主張。その上で、「キクチの9回の先発登板と、毎回、安定しての投球イニング消化がなければ、チームは今の位置にいなかったかもしれない」として、地区首位を快走するチームへの貢献度を称えている。 さらに、「彼がアストロズでどれほど活躍したかは議論の余地がない」と評するとともに、加入後の9度の登板を「彼のキャリアの大半と比較しても最高の投球をしたと言えるだろう」と絶賛。 また、菊池の過去のパフォーマンスについても言及しており、「重要なのは、彼は6シーズンのうち4シーズンで少なくとも157.0イニングを投げていることだ。その6シーズンのうち1シーズンはコロナ禍の年だったので、彼がそのような成績を残した可能性もある」と説明。 加えて、菊池獲得のために3人のプロスペクトを放出したブルージェイズとのトレードを振り返りながら、「もしシーズンの後半3か月間だけのために彼を加入させたのなら、それは失望として記憶されるかもしれない」と綴っている。 同メディアは、仮に菊池が来シーズン以降、今季程の成績を収められなくとも、現在までの3年3600万ドル程度での再契約も「十分に妥当」と見込んでおり、「アストロズは明確な代役が見つからない限り、彼をチームに残すことを検討すべきだ」と論じている。 シーズン終盤戦の戦いの中、毎回のように好結果を残す菊池の注目度は高まるばかりだ。そして、常勝軍団の一員として欠かすことのできない存在との評価も、当然のことと言えるのかもしれない。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]