ムバッペのPKも止めた!! リバプール、宿敵R・マドリー破って欧州CL唯一の開幕5連勝
[11.27 欧州CLリーグフェーズ第5節 リバプール 2-0 R・マドリー] UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)は27日、リーグフェーズ第5節を各地で行い、MF遠藤航所属のリバプール(イングランド)がレアル・マドリー(スペイン)が2-0で破った。2017-18、21-22シーズンの決勝を含めた直近8試合で1分7敗に終わっていた宿敵相手に08-09シーズン以来15季ぶりの勝利。新方式の欧州CLで唯一の開幕5連勝を果たした。 【動画】ムバッペのPKが止められる ここまで4戦全勝のリバプールと2勝2敗のR・マドリーによるビッグマッチ。リバプールは右サイドバックの21歳DFコナー・ブラッドリーが欧州CL初先発を果たした一方、R・マドリーは今季途中にカスティージャから昇格したばかりの21歳DFラウール・アセンシオが先発で欧州CLデビューを飾り、互いに期待の若手が最終ラインに並んだ。 試合は立ち上がりからリバプールが主導権を握ると、前半3分にさっそくビッグチャンス。FWダルウィン・ヌニェスがFWモハメド・サラーとのワンツーから背後に抜け出し、ゴール右斜め前から右足で狙った。だが、これはGKティボー・クルトワがスーパーセーブ。さらに跳ね返りのボールもR・アセンシオがゴールラインギリギリでクリアし、R・マドリーが集中力の高さを見せた。 さらにリバプールは前半23分、MFカーティス・ジョーンズの飛び出しから再び決定機を迎え、ヌニェスがボレーで押し込もうと試みたが、これもクルトワが阻止。それでも同31分、FWキリアン・ムバッペの突破をブラッドリーがスライディングで止め、アンフィールドを盛り立てると、同33分にはMFアレクシス・マック・アリスターの浮き球パスにヌニェスが頭で合わせ、左ポストをかすめるなど、勢いのある形で前半を終えた。 後半もリバプールが一方的にボールを握ると、6分に決定機。マック・アリスターの浮き球パスにブラッドリーが飛び込むも、ヘディングシュートはまたもクルトワに阻まれた。それでも直後の7分、リバプールは左サイドを起点に深く攻めると、マック・アリスターがブラッドリーとのパス交換からエリア内にもぐり込み、右足でネットを揺らして先制に成功した。 0-1のビハインドとなったR・マドリーは直後、MFエドゥアルド・カマビンガが接触のないところで負傷。カマビンガは前半から鋭い持ち上がりでリバプールのプレッシングをかわす働きを見せており、痛い離脱となった。後半12分、ここでFWアルダ・ギュレルも下がり、MFダニ・セバージョスとMFルーカス・バスケスが投入された。 すると後半15分、代わった2人が流れを変えた。ムバッペの左サイド突破は相手に阻まれたが、こぼれ球を拾ったセバージョスがゴール前に鋭いパスを送ると、MFルカ・モドリッチがスルーしたボールがペナルティエリア右へ。これを受けたL・バスケスがDFアンドリュー・ロバートソンに倒され、PKを獲得した。 ところが、R・マドリーはこのチャンスをも活かせなかった。PKキッカーを担ったムバッペが右のコースを狙うと、これはリバプールGKクィービーン・ケレハーが完璧なセーブ。GKアリソン・ベッカーの不在を埋める控えGKが大仕事を成し遂げた。一方、ムバッペはFWビニシウス・ジュニオールが負傷離脱している中、エースとしての活躍が託されるも、低調なパフォーマンスを印象付ける形となった。 すると後半24分、リバプールはカウンターからサラーがペナルティエリア内に仕掛け、鋭い切り返しを繰り出すと、これがDFフェルラン・メンディのファウルを誘発。PKを獲得した。ところが、自らPKキッカーを務めたサラーのアウトサイドキックは左枠外へ。互いのエースがPKを失敗するという珍しい形で、スコアは1-0のままとなった。 それでも後半31分、リバプールが今度こそ突き放した。右のショートCKからロバートソンがクロスボールを送ると、中央で待っていたのは投入されたばかりのFWコーディ・ガクポ。フリーでヘディングシュートを突き刺し、2-0とした。そのまま試合はタイムアップ。遠藤に出番は訪れなかったが、名門対決を制したリバプールが破竹の開幕5連勝を果たした。