里見柚己がK-1王者・与座優貴に倒されなかったクラークから2度のダウンを奪って判定勝ち「来年、ライト級のトップに行く」【Krush】
「Krush.167」(11月16日、東京・後楽園ホール)のメインイベントで元Krushライト級王者の里見柚己(team NOVA)がアーロン・クラーク(アイルランド/SOMA FIGHT CLUB)から2度のダウンを奪った上で判定勝ちを収めた。 里見は昨年6月に大沢文也を破りライト級王座を獲得も、9月のK-1で伊藤健人にKO負け。王座をかけての今年2月の再戦でもKO負けを喫し王座陥落。8月に永澤サムエル聖光を相手に再起戦でKO勝ちを収めた。 クラークは昨年6月のK-1でK-1 WORLD GPライト級王者の与座優貴と対戦し、判定負けを喫したもののフルラウンド立ち続けてタフさを見せつけ、再来日が待望されていた。
1R、サウスポーの里見とオーソドックスのクラーク。里見の左ハイがヒット。クラークは前蹴り、ロー、パンチの連打。里見は左インロー、ミドルを返す。クラークは前に出てパンチの連打。里見は前に出るクラークにカウンターで左ストレート。なおも前に出るクラーク。里見は左ハイ。互いのパンチが交錯。里見の左ひざがボディーに。クラークはパンチで前に出るが、里見はカウンターで左ストレート。クラークは飛びヒザも里見はバックステップ。里見は左ボディー。クラークが前に出て右ストレートを放ったところに、里見はカウンターの右ジャブでダウンを奪う。立ち上がったクラークに里見はパンチの連打。そして左ミドル。ガードを固めるクラークに里見は左ストレートをねじ込む。
2R、里見は左ミドル、左インロー。クラークは前に出て右フック。里見は左三日月。そしてワンツー。クラークも前に出て右ハイ、ワンツー。里見は詰めて左フック。飛びヒザのクラークに里見がカウンターで右フック。クラークは圧をかけてパンチを出し続ける。里見もパンチを返すが、クラークの圧に下がる場面も。しかし里見は左三日月。嫌がるクラーク。それでも前に出てパンチのクラーク。里見はいつの間にか鼻血を流す。終了間際、里見は右ジャブを突いてクラークの勢いを止める。 3R、クラークが圧をかけて右ミドルからパンチの連打。里見も左ミドル。クラークが圧をかけてパンチの連打。しかし里見は下がりながらも右フックをカウンターで合わせてダウンを奪う。立ち上がったクラークは前に出て重い右ストレート。里見は左ストレート、左ミドル。クラークはボディーを効かされながらも前に出てパンチを出す。里見もワンツーを返す。里見はまた鼻血を流す。クラークはとにかく左右のパンチを振って前に。里見はガードを固めしのぐと左右の連打。それでも倒れないクラーク。里見がパンチを放ち続ける中、ゴング。
判定は29-26、30-26、29-26の3-0で里見が勝利を収めた。 里見は試合後のマイクで「メインイベントでKOしたかったんですが、本当に強くて倒せなくて。まだまだ自分の実力不足です。でも男は見せたんじゃないですかね? ここで勝ったのもこうやってたくさんの人が応援に来てくれたからなんで、本当に感謝しています。これで来年、またライト級のトップに行くんで、よろしくお願いします。これから来年も活躍していくんで、みんな里見柚己を覚えてください」などとアピールした。