【オリックス】V4崖っぷち…ソフトバンクにデッドライン14・5差、26日敗れると自力V消滅
<オリックス2-7ソフトバンク>◇25日◇京セラドーム大阪 オリ姫の悲鳴とため息が、京セラドーム大阪内に充満した。 オリックスが首位ソフトバンクに屈し、ついにプロ野球の最大差逆転のデッドライン(63年西鉄)となる14・5ゲーム差をつけられた。26日も敗れると、自力Vが消滅する。リーグ4連覇を狙うチームが、崖っぷちに立たされた。 先発曽谷龍平投手(23)が自滅で傷口を広げた。3回に先制点を献上すると、6回は無死一塁から今宮のバントを自ら捕球も、一塁左へ悪送球。一塁後方に全力疾走でカバーに入っていた右翼手の森も逆を突かれる形でストップできず、ボールが外野を転々とする間に打者走者の今宮まで生還。中嶋聡監督(55)は左腕の凡ミスに「1軍で上を目指すのなら、そういう隙もないようにしていかなきゃいけない」と指摘した。 負の連鎖は続いた。打線は7回1死から太田の右前へのチーム初安打から西川、紅林、森の4連打で1点差まで追い上げた。だが、8回に1死一、二塁から正木が放ったゴロが投手本田のグラブをかすめ、角度が変わって中堅方向へ。二塁走者が生還した。そこからさらに3点を失い突き放された。指揮官は「グラブを引くっていうのもプロなので。もったいないですよね」と頭を抱えた。 自力V消滅とデッドライン越えがいよいよ目前まできた。残り2試合となった「オリ姫デー」に悪夢は見たくない。【古財稜明】 ▽オリックス曽谷(6回3失点で3敗目)「(6回の送球ミスに)凡ミスです。誰でもできるプレーをできなかったのは反省です」