観ていて苦しくなった…。日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』斎藤工“進平”を襲った悲劇とは? 第7話レビュー
神木隆之介主演の日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』。本作は、1955年からの石炭産業で躍進した長崎県・端島と、現代の東京を舞台にした70年にわたる愛と友情、そして家族の壮大なヒューマンラブエンターテインメント。さっそく、第7話を振り返ろう。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】 【写真】斎藤工“進平”を襲った悲劇とは? 貴重な未公開写真はこちら。ドラマ『海に眠るダイヤモンド』劇中カット一覧
進平の運命は…?
現代。いづみ(宮本信子)は、鉄平(神木隆之介)が今もどこにいるのか分からないままだと告げられ、玲央(神木隆之介)は衝撃を受ける。 1964年。進平(斎藤工)とリナ(池田エライザ)の間に生まれた息子が一歳を迎え、賢将(清水尋也)と百合子(土屋太鳳)も結婚1周年を迎えるなど、端島に幸せムードが漂う中、鉄平(神木隆之介)と朝子(杉咲花)は、周囲には秘密にしたまま2人の仲を深めていった。 そんな中、一平(國村隼)が鉱山で作業をしていると、ガス爆発による火災が発生する。進平をはじめとした鉱員は消化活動に励むが、作業は難航していた。福岡の三池炭鉱で起きた火災による負傷者や死者のことが呼び起こされ、火を止めなければ端島の人々にも被害が及んでしまう。 火災を止めるため、粘土や土嚢で密閉作業に入る。鉱員たちの決死の作業で無事に壁を塞ぎ切るが、ブロウを起こし、壁は破壊され、進平が熱風を喰らう。これにより、消化活動は不可能と判断され、炭鉱は海水に沈められることになった。 体に傷を負った炭鉱夫たちも地上に上がり、鉄平は涙を堪えて炭鉱の電気を消すが、進平は一酸化炭素中毒で幻覚に襲われ、海水が溢れる地下に取り残されたままだった…。 斎藤工演じる進平の安否がわからないまま幕を閉じた第7話。Xは視聴者による絶望の声で溢れかえった…。 「鉄平が最後幻覚見てるシーン。そのまま死んだ奥さんの方に行ったら絶望」「しんにい無理だよね、、、、絶望」「そこで倒れるって!!!」「進平さん、、、」「最後ひとり残って覚醒始まったぐらいでもう・・・涙が溢れたーーー!!亡くなるん・・・?」「進兄があんな形で終わるのは耐えられない。」など、進平の身を案じる投稿が散見された。 また、先週放送の第6話とは打って変わって、終始ヘビーな展開で視聴者の気持ちを翻弄する、メリハリの効いた演出に対する意見も。 「脚本と演出が、何度も期待と絶望をさせてくるよ…。」「お願いだからハッピーエンドにしてください」「海に眠るダイヤモンドずっと息ができないくらい苦しい回だった」「誰も死なない終わりでおねしゃす。」「いい脚本でおもしろいんだけど。心をえぐられるような気持ちになってしまい、全員の幸せを願いたいがそうもいかず、それが人生と言われればそうなんだけど」といった意見が見られ、本作の深みにハマる人が続出している様子だ。 来週からは最終章に向け、さらに物語が加速していきそうだ。これからどんな展開が待ち受けているのか、期待して待ちたい。 (文・野原まりこ)
野原まりこ