チームきってのイケメン山崎颯一郎が「ちょっとしんどかった」2024年シーズンを振り返る【オリ熱コラム2024】
2024年のオリックスにとって誤算の一つは、リーグ3連覇のブルペンを支えた山崎颯一郎の故障離脱だろう。女性人気の高い山崎颯は、4月に行われた『オリメン』投票では2連覇を飾ったが、6月の女性ファン向けイベント『Bsオリ姫デー』にその姿はなかった。 背番号を「21」に変更して臨んだ今季はわずか7登板にとどまった。防御率は1.35だったが、開幕から制球難に悩まされ、最速160キロを誇るストレートは鳴りをひそめた。そのため、開幕後早々に登録を抹消されると上半身コンディション不良もあり、シーズンが終わるまで状態が上がってこなかったのは本人にとっても悔しい結果になってしまった。 ただ、高知で行われた秋季キャンプには元気に参加。「もう体は投げられる状態というか普通です」と回復をアピールした。「原因をまだ見つかってはないですけど悪いところを探して、 自分の中で色々やって。探してる途中ではあるんですけど。まずは自分の投げてるやっぱずっと気持ち悪い感じがあったんで、投げてて、その気持ち悪さをなくしていって、なくなるイコール多分変わってるってことなんで、まずはそこまでやって、焦らずに無理はせずにという感じですね」と復調を確かめながら取り組んでいた。 コンディション不良の原因は「怪我は鎖骨の中というか、筋肉と、右の肩甲骨の中をやってて、肉離れみたいな感じ」だったという。「張りかと思ったんですよね、最初。でも、(痛みが)取れなくて。ストレッチしても、治療しても、全然取れなくて。投げていくうちにどんどんこれ違うなってなってきて」との語り口からは、故障への苦労がしのばれる。 さすがに今季の長期離脱は堪えたようだ。「ちょっとしんどかったっすね。でも心境的にはもうしゃあないんで。とりあえず治るまで治療して、そっからトレーニングできるようになってから、いつも通りのトレーニングをやってたって感じです。上半身も下半身も。治ってからですよ。治ってからやりました。ただ、その期間がちょっと長かった」と苦労の経緯を細かく話してくれた。 高知では「ほんとに何か久しぶりに良かった」と来シーズンに向けて手ごたえを感じた様子。先発から中継ぎへとフル回転したこの3年間の疲れもすっかり癒えたようだ。来年2月に宮崎で行われる春季キャンプでは、オリ姫たちに笑顔を与えるような、元気な姿を見せてくれるだろう。 文⚫︎THE DIGEST取材班 写真●野口航志