小学校の事務職員が修学旅行費など520万円横領…自宅で死亡、校長らにメモ「自分の犯した罪を記します」
佐賀県白石町の町教育委員会は30日、町内の小学校の男性事務職員(62)が、児童らから集めた校納金など約520万円を横領していたと発表した。職員は今月初めに死亡した。
発表によると、職員が横領したのは児童が納めた修学旅行費や教職員らの親睦会費など。10通程度の通帳をこの職員が管理し、今年4~10月に約50回にわたりほぼ全額を引き出していた。使途は分かっていない。
職員は2022年度に退職し、再任用されていた。今月3日に自宅で亡くなっているのが見つかった際、校長ら宛てに「自分の犯した罪を記します」「大変申し訳ありませんでした」などと書いたメモ2通があった。この小学校では毎年10月に通帳のチェックなどをすることになっていた。横領した金は遺族が全額を返済しており、町教委は告訴などはしないという。
町教委は「信用を失墜させる行為で心からおわびする。校納金などに関するチェック回数を増やしていく」としている。