“ヒップフォーク”の「ビリケン」がデビュー15周年記念ライブ
男性2人組ユニット「ビリケン」が11日、東京・浅草ゴールドサウンズでデビュー15周年記念ライブを開催した。 「ビリケン」は関西出身のヴォーカル&アコースティックギター担当のビリーと、ラップとパフォーマンス担当のオクダケンの2人によるユニット。 フォークソングとヒップホップのリズムとラップを融合させた“ヒップフォーク”スタイルで、どこか懐かしくも新しい独自の世界観を持ち、03年にデビュー曲の『nagoriyuki』がヒット。オリジナル曲『あるいてゆこう』がテレビ東京系アニメ「毎日かあさん」のオープニングテーマに起用され、フランスや米国などの海外のイベントにも出演している。 この日のライブは、デビュー曲『nagoriyuki』と『「いちご白書」をもう一度。』の2曲からスタート。 ライブは、今年2月にリリースし、ファン投票によって選ばれた15曲を収録したベストアルバム『ビリケンベスト みんなとえらんだべすとあるばむ』の収録曲で構成され、『保津川くだり』、『銀河鉄道の夜に』、『花ことば』、『想い出がいっぱい』といった楽曲を披露。 ファン投票で1位だった『聖者の行進』、では歌詞に合わせて観客がいっせいに紙飛行機を飛ばす演出も。 オリジナル曲『あるいてゆこう』や『空にメロディ』、『風が吹く丘』、『疾走』とアップテンポなナンバーが続くと、デビュー当時に南こうせつから「僕の曲もいつかカバーしてよ」と言われ、10周年の際に作ったという『神田川』もしっとりと聴かせた。 本編最後には、今回のアルバムで初収録となったオリジナル曲『金メダル』を披露し、ケンは「このまま続けてもいいのかなと不安になることもあったけど、この曲を聴いて“まだ続けてもいいのかな”と思えた」と語った。 アンコールではビリーとケンのパートを入れ替えた“ケンビリ”として登場。 ギターを手にしたケンと、ラッパー風衣装のビリーによる『失恋どらいぶ』で会場を盛り上げると、その後は元のパートに戻って『チュバチュバパラダイス』、『真っ赤なマフラー』を披露し、ラストは2人仲良く肩を組んで『心からありがとう』を熱唱してフィナーレを迎えた。 ビリーは、「周年ライブは毎回やってきましたが、今回は15周年ということで、ひとつの区切りということもあり、応援してくださるみなさんの愛もよりあふれたライブだったなと思います」とファンに感謝。 ケンは、「今回のライブでも曲によって花を振ってくれたり、紙飛行機を飛ばしてくれたりとファンの方からの演出があったように、“ファンと一緒につくっていく”というスタンスでこれからも続けていきたいです」と語った。