季節そむいた冬のツバメよ 福島・国見、中華料理店の軒先で越冬
国見町西大枝の中華料理店で5日までに、ツバメが越冬しているのが見つかった。ツバメは春に飛来する夏鳥。繁殖して秋になると、南国に去っていくのが通常で、福島市小鳥の森のレンジャー長渡真弓さん(52)は「ツバメの餌となる羽虫が取れ続けたから残っているのでは」と推測する。 長渡さんによると、過去に福島市で12月にツバメ2羽が確認されたこともあるが、越冬ツバメが東北地方で発見されるのは珍しいという。 女性店員が11月末、店の屋根の鳥の巣で2羽を見つけた。少なくとも3羽がいるとみられ、日が沈むとツバメが巣に戻るという。女性は「暖かいうちにもっと餌のある場所に移るなどして無事に年を越してほしい」と見守る。
福島民友新聞