来年の大河『べらぼう』横浜流星、演じる蔦重を語る「度胸と責任感が飛び抜けている」
喜多川歌麿や東洲斎写楽などを世に出した、江戸のメディア王・蔦屋重三郎の人生を、横浜流星主演で描く、2025年度のNHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』。6月21日、現在撮影がおこなわれている「松竹京都撮影所」(京都市右京区)で横浜流星が囲み取材に応じ、演じる「蔦重」こと蔦屋重三郎のキャラクターについて語った。 【写真】取材会に突如乱入したのは? そのはなばなしい実績は残っていても、歩んできた人生や人柄などはくわしく知られていない蔦屋重三郎。横浜いわく『べらぼう』で描かれる蔦重は、一言で言うと「底抜けに明るい人」だそう。 「度胸もあって、責任感もあるんですけど、ダサさもあるという(笑)、すごく人間臭い男。内面の部分は共感できるところが多いけど、表面は自分と正反対。あんなに表情がコロコロ変わるタイプではないので、そこはいつも朝からエンジン全開でやっています」と苦労を語りつつも、「そういう蔦重のまっすぐさをみなさんに見てもらいたいし、愛してもらえたらいいなあと思います」と、早くも愛着が生まれているようだ。 さらに蔦重が飛び抜けているのは「度胸と責任感」だとも。この日撮影した第1回では、将来江戸文化の革命を起こす存在となる、その片鱗が見えるような行動が、すでに出てくるそうだ。 「『吉原(の街)を良くしたい』と思って、1人で奮闘するんですけど、普通の人ならそういうことはまずできない。頭では思っていても、行動に移すことってなかなか難しいんですけど、彼にはその力があるんです」と説明したうえで、「まだ1話を撮ったばかりですが、そうやって人のために行動できる部分は大事にしたいし、見習うところがたくさんあるなと思います」と、彼自身がすでに蔦重に魅せられていることを明かした。 『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』は、天下泰平の江戸時代を舞台に、貧しい庶民から「江戸の出版王」へと成り上がった蔦屋重三郎の、波乱万丈な人生を描く物語。脚本は『おんな城主直虎』(2017年)以来2度目の大河となる、森下佳子が務める。現在放送中の『光る君へ』終了後、2025年1月5日より放送開始予定。 取材・文・写真/吉永美和子