ローランド、「SAP S/4HANA」を導入--持続的な成長と企業価値の向上を目指す
電子楽器大手のローランドは、BeeXとのパートナーシップの下、SAPジャパンが提供する「SAP S/4HANA」を導入し、既に利用を開始している。 ローランドは、2014年に非上場化して以降、構造改革と経営のスピードアップに取り組んできた。2008年に経営を支える基幹システムとして「SAP ECC 6.0」を導入し、非上場期間中の業績回復や2020年の再上場を経て、現在まで順調に成長を続けている。 基幹システムが支えるビジネスプロセスには大きな問題はなかったが、SAP ECC 6.0のサポート終了期限が迫っており、システム更新ができないことによるビジネス継続のリスクや課題を認識していた。また、古い基幹システムを使い続けることで、連携する周辺システムの更新に追従できないなど、今後の成長のボトルネックになる懸念もあった。 今回、SAP S/4HANAを導入して基幹システムを最新化することで、ローランドはビジネス継続に関するリスクや課題を解決できるようになった。また、必要に応じて最新かつ最適な機能拡張や法規制改正にも迅速に対応できるため、投資効率の向上も期待されている。 BeeXは、これまでのSAPシステムやクラウドの導入経験を生かして、ローランドの現行ERPシステムをSAP S/4HANAに刷新し、クラウド環境へ移行するためのプロジェクト計画を策定。要件定義・導入・テスト・移行・導入後の運用保守サポートまで、全てを総合的に支援した。