大学生発案の「お総菜」をスーパーが商品化 ワンハンドで手軽に 売れ行き好調ならレギュラー商品に【広島発】
大学生のアイデアを生かしたお総菜を広島のスーパーがつくり、店頭で販売されている。9カ月にわたり、学生とスーパーが商品開発を進めてきたがお総菜とは、どんなものなのかを取材した。 【画像】学生考案のお惣菜をスーパーで販売
味、食感と食べやすさ重視
広島修道大学の学生と広島のスーパー「イズミ」は2月からお総菜の新商品の試作と試食を繰り返し、今回4つの商品を開発した。 ワンハンドで食べられる「ポテサラスティッくん」はポテトサラダをパイ生地で包み、焼いたもの。パイ生地のサクッとした食感がウリだ。 やはり、ワンハンドで食べやすく具とご飯のバランスをとった「おにぎらず」。 韓国テイストの魅力がギュッと詰まった「韓国満喫セット」。チジミなど人気がある韓国メニューを一度に楽しめ、小さいおむすびも入ったお弁当だ。 プレスされた新感覚のクロワッサンは、カリッとした食感が楽しめる。 これらのお総菜はスーパー・イズミの広島の一部の店舗で10日まで販売されている。 新商品のアイデアを出した広島修道大学商学部の学生らは自ら売り場に立ちPRした。 3年生の山床恭平さんは「最近はワンハンド商品の需要があがっているので、休憩や仕事の合間に簡単に食べられる商品があったらいいなと思ってつくった。多くのお客様に手にとってもらえ、自分たちとして誇らしい気持ちになっています」とやりがいを感じているようだ。
売れ行きよければレギュラー商品に
販売初日には、店頭で試食会が催された。 試食したお客さんからは「すごくおいしかった。買わずにはいられません」という声が聞かれ、好評だった。 スーパー・イズミの小江尚久部長は「普段僕らが思いつかない若い人たちの発想で、いいチャレンジができていると思います」とプロジェクトの効果を感じているようで、売れ行きによってはレギュラー商品にしたいということだ。 広島修道大学とスーパー・イズミの共同開発商品は2024年のおせち料理に続き2回目。 企業と大学などの学校が、その地域で協力する産学協同のプロジェクトは今後増えていくことが予想され、今回の事例もどのように発展するかが気になるところだ。 (テレビ新広島)
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