不幸な「お金持ち」は、4つの間違いを犯す。資産が増えれば、必ず幸せになるわけではない(海外)
裕福で幸せな人々の共通点
私の顧客で、裕福であると同時に本当に幸せに暮らしている人々は、内省的で思慮深く、自分をしっかりと見つめる傾向がある。彼らは自らの感情を理解しようと努め、その感情を受け入れる。成長のマインドセットを育み、自分を高めるために喜んで学習する。 最も幸せな人々は、キャリアにおいても柔軟であり続ける。少なくとも、いつ、どのように働くかを、ある程度自分で決めることができる。 多大な時間とエネルギーを必要とする大変な仕事に就いているとしても、たとえば子供の発表会のために午後の時間を空けるなどといった調整をするだけの力はある。夜には仕事を忘れ、週末もメールをチェックしない。 また、自分のキャリアを全般的にコントロールできていると感じている。お金に関する自分の計画を実行するのに、特定の福利厚生や、退職金口座に対する雇用主による高額の拠出などに完全に頼り切ることはない。 代わりに、自ら貯蓄することを優先する。支出の多い人もいるが、あくまでその年の貯蓄目標を先に達成してからお金を使う。紙の上で「これだけは絶対必要」とされる額よりも多くを貯蓄することが多いため、特定の外部ソースに依存することがほとんどない。 私の顧客のなかで、日々の暮らしで最も満足しているのは、みずからの優先順位と中心的価値観をしっかりと見定める努力をしてきた人々だ。彼らから目指すゴールを聞けば、私たちは彼らにとっても最も重要な事柄に適した戦略と戦術と行動を備えたファイナンシャルプランを立てることができる。
お金が増えるのはありがたいことだ。だが、それがすべてではない
お金が増えれば、人生で遭遇する多くの問題が解決できることは間違いない。しかし、自分自身を、自分の感情、動機、中心的価値観を理解する努力を積極的にしないままお金を稼いでも、ハムスターのように快楽の回し車に閉じ込められるのが関の山だ。 満足や充実を知ることがないまま、自分の富を費やして「もっと多く」や「もっといいもの」を求めるようになってしまう。 自分の優先順位と、自分にとって真実で本物だと思える何かを正確に特定するために深い努力を捧げれば、お金のおかげで自分に何ができているかを知り、その状況を喜べるようになるだろう。
Eric Roberge