手取りに雲泥の差…。勤続22年→勤続22年2ヵ月で変わる「退職金の手取り額」【FPが解説】
無駄な出費を抑えて今使えるお金を増やし、老後まで豊かな未来を実現するためには、どうすればいいのか。金融資産3億円を超え、自身も富裕層の仲間入りを果たしたファイナンシャルプランナーである立川健悟氏の著書『お金が増えるのは、どっち?: 読むだけでお金持ちになる!』(三笠書房 )より、一部抜粋して紹介する本連載。本当にお金を増やした人たちの、超実践的なお金を増やす方法を立川氏が解説します。 【早見表】3,000万円30年返済の住宅ローン…金利差による利息分
年金の受給は「必要なときから」「65歳から」?
公的年金は老後に決まった金額が支給される制度。支給開始は60歳~75歳。支給率は65歳からの支給開始を100%とし、支給開始を早めると減額、遅らせると増額される仕組みです。 ちなみに支給開始を60歳まで繰り上げると24%の減額、75歳まで繰り下げると84%の増額と大きな違いがあり、支給率は生涯変わりません。 「繰り上げて後悔するのはこの世、繰り下げて後悔するのはあの世」とも言われるほどですから、支給開始の申請は慎重にしましょう。 公的年金額を最大化するコツは、60歳時点で保有している金融資産を上手に使い、支給開始のタイミングを1ヵ月でも長く繰り下げること。公的年金は自分が必要なときから受けることをおススメします。 年金の仕組みをおさらい 年金は4階建て構造。立場によって受け取れる年金と上乗せできる年金が変わります(【図1】年金の仕組み)。 年金改正で75歳繰り下げも可能に 年金の受給開始を75歳まで繰り下げられるようになりました。老後の生活費や、資産状況に合わせて決めましょう(【図2】年金受給開始の繰り上げ・下げの増減率)。 〈Point〉 60歳時点で保有する金融資産の予測は、アプリやファイナンシャルプランナーの持つ投資効果の試算ツールやライフプランのシミュレーションソフトを使うことで把握できます。 60歳以降で車の買い替えや、家の修繕など、まとまったお金が必要な場合はそれらを除き、残った資産が何年分の生活費に充当できるかを計算しましょう。6年以上の結果が出た人は、繰り下げ受給による年金の増額が期待できます。 【Answer】公的年金の受け取りは受給額を最大化するため必要なときから!
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