「パテックフィリップ カラトラバ」大島裕幸(HERILL/デザイナー)──特集「これが私の一生モノ時計」
パリ五輪の金メダリストからファッション業界人まで各界の時計好きが愛用している一生モノを公開。HERILLのデザイナー、大島裕幸はパテックフィリップ カラトラバを選んだ。 【写真を見る】大島裕幸が選ぶ“次の一生モノ時計”は?
大島裕幸 HIROYUKI OSHIMA 文化服装学院を卒業後、デザイナーズブランド、セレクトショップを経て独立。2019 年にHERILLを設立。カシミヤなど天然素材の良さを活かした服作りに取り組む。 PATEK PHILIPPE カラトラバ 「時計の知識が全然なかったんです」という大島裕幸だったが、知人の見立てを信じて購入したカラトラバは、今ではすっかりお気に入りだ。 「90年代に出たモデルのようです。36mmのケースは小ぶりで、デザインはシンプル。時計が目立ちすぎないところが気に入っています。身に着けるものは装飾的な目的ではなく、自分に馴染むことのほうが大事なので、そこも満足しています。それから、手巻きによる道具感も好感が持てるところです」 クラシックなポルシェを好み、空冷・水冷それぞれを所有してドライビングを楽しんでいる大島は、「カラトラバのリュウズを回してゼンマイを巻き上げる時間は、まるでポルシェに触れているときのようで、モノとの対話を楽しめるひとときですね」と表情をほころばせて語った。
大島裕幸が選ぶ“次の一生モノ時計”は?
「今、新品で購入することができる次の一生モノ時計の候補は?」の問いに、大島裕幸が答えた。 愛用中のカラトラバの次の一生モノ候補として選んだのは、パテックフィリップのノーチラスだ。 「自分のまわりに着けている人が多いこともあって気になっているんです」 ノーチラスの中でも、ベーシックなルックスを理由に選んだのはホワイトゴールドのケースに、青い文字盤を組み合わせたモデルだ。 「クロノグラフやサブダイヤルは自分にとっては過度な装飾に感じるので、小さくデイト表示だけを備える3針タイプは好感が持てます」 次の候補は、時計店でたまたま見かけたというゴールデン・エリプス。 「ぱっと見の佇まいに風格を感じます。ゴールドのケースはインパクトが強いかと思いますが、遊びとして1本持っておくにはよさそうです」