ミニカー区分の小型EV「EV-eCo」が登場、価格は64万9000円で維持費も安い
「四輪原付」とも言えそうなミニカー区分に属する
2024年2月16日、株式会社アントレックスはミニカー区分の小型EV「EV-eCo」を発売を開始した。コンパクトなボディにもかかわらず室内は広く感じられ、後部には荷物を載せるスペースも確保されている。また、家庭用100V電源で充電可能だ。 【写真】「EV-eCo」をもっと詳しく見る あまり知られていないことだが、道路交通法上、原動機付自転車(原付)には二輪、三輪、四輪のそれぞれについて定義が定められているので、50ccの二輪車のみが原付というわけではなく、三輪の原付、または四輪の原付というのも存在する。 ミニカー区分とは、原動機付自転車の枠組みを超えて「普通自動車」とされる三輪・四輪の車両のうち、道路運送車両法上は総排気量50cc(定格出力0.6kW)以下の「原動機付自転車」に区分される三輪・四輪車のことを指している。 ここで原付の枠組みを超えるとは、一般的に「輪距(トレッド)」が0.5mを超えることを表すので、車両のトレッドが道交法における原付の基準(トレッド幅0.5m)を超えている三輪・四輪車で、道路運送車両法上は原付にあたる排気量50cc(定格出力0.6kW)以下のモデルがミニカー区分に該当している。 つまり、原付と同じエンジンまたはモーターを搭載した三輪・四輪の自動車で、原付のサイズ要件(全長2.5m、全幅1.3m、全高2m以下)を満たし、トレッドが0.5mを超えるものが「ミニカー」である。
定員は1名で普通自動車免許が必要
「EV-eCo」は、利便性と経済性を兼ね備えつつ、環境に配慮した「ちょっとそこまで」の移動を実現する新型電気自動車だという。乗用車のようなデザインを採用し、手頃な価格での購入もできるのが最大の特徴と言えるだろう。 車両サイズは全長2400mm、全幅1125mm、全高1619mm、ホイールベース1610mmで、車体重量は310kg、最高速は50km/hと発表されている。 コンパクトなボディであるため、細い道路も簡単に走行可能で、狭いスペースでも駐車ができ、内部は広く感じられ、後部には買い物などの荷物を載せられる。 後部カメラも搭載されており、フロントモニターで縦列駐車も確認しながら簡単に行える。1回の充電で40kmの走行が可能で、パワーウィンドウや天井サンルーフなどの便利機能も搭載しているので爽快に走行できそうだ。 ただし、ミニカー区分となるため、運転には普通自動車免許が必要で、乗車人数は1名となり、道路運送車両法上、高速道路や自動車専用道の走行が禁止されている点には注意が必要だ。