J・フェリックスはアトレティコに合っていなかった 1億2700万ユーロの巨額移籍から狂い始めたキャリア
果たしてチェルシーで結果を出せるか
今夏にアトレティコ・マドリードを離れ、チェルシーへ完全移籍することになったFWジョアン・フェリックス。2022-23シーズンにもチェルシーにレンタル移籍していた期間があったため、完全移籍の形で戻ってきたことになる。 ただ、期待しているチェルシーサポーターがどれだけいるかは微妙なところだ。フェリックスに対する評価は揺れていて、5大リーグでは思うような結果を残せていない。 英『Daily Mail』は「かつてクリスティアーノ・ロナウドの後継者候補とされた男は、ラ・リーガで期待に応えられぬままチェルシーへ戻ってきた」と取り上げていて、スーパースター候補から転落したと見ている。 フェリックスが本格ブレイクを果たしたのは、母国ポルトガルの名門ベンフィカに在籍していた時だ。2018-19シーズンには全43試合で20ゴールと結果を出し、その活躍から2019年にアトレティコへ1億2700万ユーロもの移籍金でステップアップすることになった。 しかし同メディアも指摘している通り、ディエゴ・シメオネ率いるアトレティコのスタイルに合っていたとは言い難い。アトレティコは堅い守備をベースとしており、前線の選手にもハードワークが求められる。ボールを支配して戦うタイプのチームでもないため、加入当初よりテクニシャン型のフェリックスには合っていないとの声もあった。 元より得点を量産するタイプのアタッカーではないものの、国内リーグで二桁得点を記録したのは前述のベンフィカ時代だけだ。5大リーグでは爪痕を残すのに苦労しており、移籍金額に見合う活躍はできていない。 果たしてチェルシーでどのようなプレイを見せるのか。まだチームスタイルが定まっていない今のチェルシーで結果を出すのは簡単ではないが、フェリックスはこのチャンスを活かすしかない。
構成/ザ・ワールド編集部