シリア大統領、「テロリストは打倒」 反体制派への反撃予告
【イスタンブール時事】シリアのアサド大統領は11月30日、北部の要衝アレッポに反体制派勢力が進攻したことについて「いかに攻撃が激しくてもテロリストは打倒できる」と述べ、徹底的に排除する姿勢を鮮明にした。 アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド大統領と行った電話会談の内容として、大統領府が公表した。 アサド氏は、後ろ盾のロシアやイランなどを念頭に「同盟国や友好国の支援」に期待を表明。「テロリストに直面しても、安定と領土の一体性を守り続ける」と強調した。政権軍も声明で「近く反撃を行い、全ての地域を奪還する」と述べた。 在英のシリア人権監視団は、アレッポ市西部から進軍してきた反体制派が市東郊にある国際空港を占拠し、アレッポから南へ約130キロ離れた政権支配地域の中部ハマに向かっていると明らかにした。これに関し国営通信は1日、政権軍がハマ北方で「テロリストの侵入を防ぎ、幾つかの地域から撃退した」と主張した。