台湾大地震 岩が車に直撃「九死に一生」運転手は… 現地在住の日本人「“東日本大震災”を思い出した」
■現地在住の日本人は…「“東日本大震災”を思い出した」
変わり果てた街――。 小林賢伍さんは、友人に会いに花蓮県を訪れていました。 友人宅で地震にあった 小林賢伍さん(35) 「友人の家が、文字の書いてある建物の4階部分」 佐藤梨那キャスター 「あそこで寝ていて、揺れを感じた?」 小林賢伍さん 「そうです」 小林さんは、あまりの揺れの大きさに、「“東日本大震災”を思い出した」と話します。 佐藤梨那キャスター 「いまもまさに、片付け作業も行われていますよね」 小林賢伍さん(35) 「そうですね。今やっと1日たって余震が少なくなってきたので、街中では、がれきの片付けが始まっているのかなっていう印象はうけます」 しかし―― 佐藤梨那キャスター 「このあたりが、一番被害が大きかったところ…?」 小林賢伍さん(35) 「ここが一番…」 地震発生直後、黒い煙を上げながら、大きく傾いたビルがありました。
佐藤梨那キャスター 「道路の半分くらい、30度以上傾いてる…」 小林賢伍さん(35) 「なおかつ、ここは夜市のすぐ横で、地震の時間は朝だったからいいんですけど、夜だと人通りの多いエリアになるので、かなりみんな驚きを隠せないといいますか」 4連休初日、普段なら観光客も多いという場所です。これ以上、ビルが倒れてこないように、ブロックなどを設置する作業が行われていました。 このビルからは20人以上が救出されましたが、台湾メディアによると、猫を助けに戻った女性が亡くなったといいます。 小林賢伍さん(35) 「やはり何度も来ている場所で、親しい友人たちも住んでいますし、外国人ですけども、やっぱり悲しい気持ちではあります」 ◇ ビルの中にまる一日、閉じ込められていたという男性もいました。 ビルから脱出した男性 「ドアが開かなくて、きょう(4日)脱出しました。ケガはありません。頭がフラフラ、足もフラフラです」
■700人以上が孤立 土砂崩れや落石が発生、トンネル内に閉じ込めも…
この地震の影響で、複数の場所で土砂崩れや落石が発生しました。山間部では登山客4人や、車を運転していた1人が亡くなっています。 さらに、孤立している人たちも――。 山間部にあるホテルの従業員らがトンネルで孤立し、赤い旗を降って救助を求めていました。 救助されたホテル従業員 「(石が)車に当たって、目の前が真っ暗になった。みんなシーンとなって、どうしたらいいか、わからなかった…ずっと震えていた」 この従業員らのホテルを含め、いまも700人以上が孤立していて、消防などが救助を急いでいます。(※日本時間4日午後9時発表)