台湾大地震 岩が車に直撃「九死に一生」運転手は… 現地在住の日本人「“東日本大震災”を思い出した」
台湾で大地震が発生し、大きな岩が直撃した車に乗っていた男性が4日夜、zeroの取材に応じ、「九死に一生を得た」と語りました。4日、zeroは、最も揺れの大きかった台湾・花蓮県を訪れ、現地に暮らす日本人や避難所に身を寄せる人たちを取材しました。
■“マグニチュード7.7”の大地震 10人死亡1000人以上ケガ
4日、zeroは、最も揺れの大きかった台湾・花蓮県を取材しました。 日本テレビ 佐藤梨那キャスター 「ブロック塀が、大きくごっそりと倒れてしまっています」 「散乱したタイルの片付け作業が、いまも続けられています。2枚、大きなタイルがはがれてしまったんですね」 3日、台湾を襲ったのは、気象庁の観測でマグニチュード7.7という大地震。日本時間午後9時の台湾当局の発表によると、これまでに10人が死亡し1099人がケガをしています。
■落下した岩が車に直撃 運転手の母「命があって何よりだ」
地震発生の瞬間をとらえた、映像には次のような様子が収められていました。 画面が激しく揺れると…前を走っていた車が、突然バックしてきます。次の瞬間、大きな岩が車に直撃。山肌から次々と岩が落下し、車を襲いました。 このとき、岩が直撃した車を運転していた人は無事で、4日夜zeroの取材に応じました。 落石が直撃した運転手 「九死に一生を得ました。前に小さい石が落ちてくるのが見えて、もしかしたら他にも石が落ちてくるかもと思って…バックしたら、石に直撃されました」 「道中、すべてが怖かった。道全部が石に封じられたところもあって、崩れた石の上をよじ登って渡りました。母親は、『命があって何よりだ』って」
■最大震度6強 変わり果てた、花蓮県の街――
台湾当局の発表で、最大震度6強の揺れを観測した花蓮県の路上には… 「レンガが落ちて、車が潰れている…」 道路までせり出したがれきの先には、崩壊した建物があり…重機を使って、崩れた民家の撤去作業が進められていました。 住民 「最初に揺れた時、後ろから『建物が崩れ落ちた』という声が聞こえました」 住民 「私たちはここに70年くらい住んでいますが、これまでの地震はこんなに大きくなかったです」