北朝鮮軍が南北の領土分離を主張 韓国遮断へ「要塞化工事」
【北京共同】北朝鮮の朝鮮人民軍総参謀部は9日、韓国側との道路と鉄道を同日から遮断し、防御用の構造物で「要塞化する工事が行われる」と発表した。南北の「領土」を分離するための軍事措置と主張している。朝鮮中央通信が伝えた。金正恩朝鮮労働党総書記が韓国を「敵国」と位置付け、今後は同族と見なさない方針を示したことに従ったとみられる。 北朝鮮側は、偶発的衝突を防ぐため、9日午前に米軍側にも通知したという。 一方、北朝鮮の首都平壌の万寿台議事堂では7、8両日に国会に当たる最高人民会議が開かれた。憲法改正が議題となったが、国営メディアは韓国を「敵国」と明記するための改正については報じていない。金氏も不参加だった。 金氏は1月の最高人民会議で、韓国を敵国とする方針を憲法に反映させるよう指示していた。 今回の最高人民会議では、崔竜海常任委員長が改憲内容を報告。16歳以上とした労働に従事する最低年齢と、17歳以上とした選挙権の条文について義務教育期間と整合性を取る形で改正し、採択した。