センターに残されたパピヨン 推定13~15歳のハイシニア 善意のリレーで起きた奇跡 保護から約11カ月後、安息の棲家へ
看取ることになるかも…と思われた矢先に届いた吉報
ただし、団体がマシューくんの里親を募集しても良縁はなかなか見つかりません。ハイシニアの保護犬を第二の犬生に繋げることの難しさをあらためて痛感しました。 「このまま看取ることになっても良い。人間の愛を感じてもらいながら旅立ってほしい」とKさんは話しつつ、「終の住処」を見つけてあげたいと思っていました。 その矢先、マシューくんに吉報が届きました。「うちの家族になってほしい」という里親希望者さんが現れたのです。
再び奇跡を起こし「終の住処」を掴んだ
里親希望者さんは、マシューくんと性格がよく似たパピヨンを看取った経験があり、「どうしてもうちに迎えたい」と語ります。初めの人間の前では、ついガウガウしてしまうマシューくんは、この里親希望者さんにも当初噛みつこうとする素ぶりを見せました。それでも、里親希望者さんは「全く問題ありません。大丈夫です!」と心強い一言。 慎重に慎重を重ねた一定期間のトライアルを経て、マシューくんはこの家に正式譲渡。ハイシニアにして、ついに「終の住処」をつかみました。 何度も奇跡を起こし、幸せの赤い糸を手繰り寄せたマシューくん。優しい里親さんのたっぷりの愛情を受け、今日も幸せに過ごしているそうです。 (まいどなニュース特約・松田 義人)
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