大阪府内での自主トレを打ち上げたカズ（撮影・永田淳）

　ポルトガル2部オリベイレンセのFWカズ（三浦知良、57）が16日、大阪府内で行っていた自主トレの全日程を終えた。 　最終日となったこの日は早朝に約1時間トレーニング。ボールを使ったトレーニングなどの後に20分間ランニングを行い、キャンプを打ち上げた。練習後には、期間中に一緒に銭湯にも行ったというセレッソ大阪MF香川真司（35）が激励に訪れ、笑顔で抱き合う場面もあった。 　当初は6日からのトレーニングを「ゆっくり慎重に」としていたが、期間中にはトレーニングパートナーとして大体大の選手が3度参加したこともあり、ゲーム形式も行うまでに調整。カズは「ここから始まるぞというところまでの体づくりができたと思う。大学生が来てくれたおかげで、短い時間だったら試合もできるかな」と話し、充実した表情を見せた。 　決定的となっているJFLアトレチコ鈴鹿クラブへの期限付き移籍については「ほぼ合意している。もうサインするだけ。発表は6月中にできればいい」と順調に進んでいることを明かした。 　今後は「人間ドックに近い内容の検査」という体のチェックを行った後、20日以降にカズを保有する横浜FC関係者と会って、移籍の最終調整をする予定となっている。新天地への合流タイミングについてカズは「（7月）1日には行きたいかなと思います」と話し、国内復帰が間近に迫っていることをうかがわせた。【永田淳】