道路標識「マイナー地名」なぜ表示? もっと「有名な街」あるのに「ジモティしか知らない土地」表記も… 一体どんな「基準」で選んでる?
大事な「標識の地名」一体何が基準?
道路の案内標識の中には、進行方向の地名が書かれた「経路案内」があります。主に、主要都市などが書かれていますが、場合によっては、地元住民でなければ馴染みのない、ローカルな地名が書かれていることもあります。 案内標識に表示される地名は、どのような基準で選ばれているのでしょうか。 【画像】「えっ…!」 これが高速道路「オービス」の見分け方です(22枚)
道路の案内標識には、進行方向の先にある地名やそこまでの距離などが書かれたものがあります。 基本的に、進んだ先にある主要都市の地名が書かれていることが多い一方で、あまり聞いたことのないローカルな地名が書かれていることもあります。 この案内標識に書かれている地名はどのように選ばれているのでしょうか。 国土交通省では「案内標識の表示地名に関する基準(案)」を定めており、一般国道のほか、都道府県道、市町村道に設置される案内標識には、この基準が適用されています。 この基準では、案内標識に表示される目標地について「基準地」「重要地」「主要地」「一般地」の4つのランクに分けて選定し、この中から適切なものを使用することとされています。 まず「重要地」に選ばれるのは、県庁所在地や政令指定都市といった地名度の高い都市のほか、地方生活圏の中心都市や主要幹線道路が相互に交差する“結節点”を有する市(例:上野・横浜・柏・春日部)などです。 「基準地」は重要地の中から特に主要な都市(例:東京・名古屋・大阪)として、おおむね1県1都市が基準地と選ばれます。 例外としては、面積の広い北海道では11、愛媛県と高知県では3、福岡県や沖縄県など5県では2つの地名が基準地として指定されています。 また、「主要地」は二次生活圏の中心市や町、主要幹線道路が相互に交差する結節点を有する町(例:鎌倉・平塚・市川・松戸・浦和・越谷)、「一般地」に選ばれているのは、重要地や主要地以外の市町村のほか、沿線の著名な地名です。