道路標識「マイナー地名」なぜ表示? もっと「有名な街」あるのに「ジモティしか知らない土地」表記も… 一体どんな「基準」で選んでる?
実は「地名のランク分け」されていた
これらの4つに区分された地名の中から、案内標識が設置される道路によって、適切なランクの地名が選択されます。
例えば、一般国道などの主要幹線道路では原則として、第1ランクとなる基準地を含めた重要地が用いられ、2つ以上の地名が表示される時には第2ランクとなる主要地の地名が用いられます。 都道府県道などの幹線道路では、原則として重要地または主要地が第1ランクとして用いられ、2つ以上の地名が表示される時には一般地の地名を第2ランクとして用います。 つまり、大きな道路ほど、県庁所在地や政令指定都市などの大きな地名が表示されやすく、市町村道などでは、ローカルな地名が採用されやすい傾向にあるのです。 ほかにも、案内標識には表示された目標地までの距離が書かれていることがありますが、この距離は「標識の設置地点」から「目標地の中心地点」までの距離を、道路に沿ってkm単位(km未満は四捨五入)で表示したものです。 目標地の中心地点は、原則として市役所や町村役場の正面地点です。 しかし、市役所や町村役場が街外れにあるなど中心地点として適さない場合は、主な駅や交差点などその地域を代表する別の地点が選ばれることもあります。 ※ ※ ※ 案内標識は一般道だけでなく高速道路でも見かけますが、NEXCO各社では一般道と同様に「案内標識の表示地名に関する基準(案)」に準拠しているといいます。 なお、複数の地名が上下に並んでいる時は、上にある地名がより遠くの第1ランクの地名、下にある地名はそれより近い第2ランクの地名が表示されています。 また、左右に並んでいる時は左側が第1ランクの地名、右側がそれより近い第2ランクの地名が表示されることになっています。 基本的に地名が二つ以上並んでいる時は、下や右にある地名が近くにあると判断できます。 例えば思いつくままにドライブするときなどは、こういった知識を活用すると、より楽しめるでしょう。
くるまのニュースライター 市川ミナミ