通天閣「大阪モデル」達成状況を色分け点灯で周知 社長「24時間点灯で協力」
太陽の塔でも色分け点灯で周知
通天閣「大阪モデル」達成状況を色分け点灯で周知 社長「24時間点灯で協力」
大阪のシンボルとして知られている観光スポット「通天閣」(大阪市浪速区)は8日、大阪府が独自の自粛解除基準として示した「大阪モデル」の1日の達成状況を、大阪府と協力して3色のライトアップで周知する協力を行うと発表した。通天閣観光の高井隆光社長は「いまは国難の時、24時間点灯も進んでやっていきます」と話している。大阪府は、太陽の塔でも同様にライトアップ周知を行うとしている。 【写真特集】大阪市内の「通天閣」「道頓堀グリコ電光看板」では医療従事者への感謝を込めブルーライトアップを実施している
11日午後6時半から31日午後11時まで行う予定
通天閣の発表によると、この達成状況のライトアップは現在のところ、11日午後6時半から31日午後11時まで行う予定で、日中もライトアップは行われる。
警戒レベルの際は「赤」、注意喚起レベルの際は「黄」、基準内であれば「緑」の3色で表示
色は警戒レベルの際は「赤」、注意喚起レベルの際は「黄」、基準内であれば「緑」のライトアップが施される。同時に、通常、通天閣の東側に表示されているLED時計の部分には、大阪府の公式キャラクター「もずやん」が映し出され、そちらは警戒レベルを色ともずやんの表情で表す。色を変更する場合は、各日午後6時半に行う予定。
5日の対策本部会議で吉村知事が提案していた
大阪府の吉村洋文知事は、今月5日に大阪府庁で開かれた「第15回新型コロナウイルス対策本部会議」で、休業要請を行っている施設の再開などを判断するための独自の基準「大阪モデル」を発表。この大阪モデルの基準を府民に知らせる方法として「府民のみなさんに『シンボリックなところ』で色分けとかライトアップで知らせたい」とアイデアを出し、通天閣や大阪城などを候補に挙げていた。
ひと肌もふた肌も脱がなアカン。通常やっていない24時間点灯も進んでやっていきます
高井社長によると、通天閣には7日、大阪府から協力依頼があったという。高井社長は報道で5日の知事の発言を知り、すでに色の準備はして府の担当者を待っていたという。 府の担当者からは「大阪城はシステム的に難しい。通天閣さんにはぜひ協力をいただきたい」という言葉をもらい、高井社長は「ひと肌もふだ肌も脱がなアカンなぁと言うてるところで、関係各所に電話して調整させていただきました」と話す。
社長自ら、もずやんの表情での周知を逆提案
しかし、昼間はライトアップしていても見えにくい。高井社長もということから、通常の時計部分に「もずやん」の表情と色で周知することを逆に大阪府に提案。府の担当者もその意見に同意し、もずやんの表情を映すこともすぐに決まった。