【エプソムC/トレセン発】厩舎の先輩に続く快走を! 上がり馬マイネルケレリウスが大駆けムード
[GⅢエプソムカップ=2024年6月9日(日曜)3歳上、東京競馬場・芝1800メートル] 初の重賞タイトルを狙うマイネルケレリウス(牡4・奥村武)が好気配だ。 3勝クラス昇級後は9→8着と〝壁〟に当たった感もあったが、前走・府中市市制施行70周年記念では10番人気の低評価を覆す快勝劇。「ハマった感じもありましたが、強かったですね」と杉木助手が振り返るように、2着トーセンリョウをはじめダノンザタイガー、そして同馬主のマイネルモーントら3勝クラスとしては粒揃いの好メンバー相手に価値ある勝利だった。 この中間もウッドでラスト1ハロン11秒台前半をコンスタントにマークするなどますます快調で、人気薄での激勝も決してフロックではなさそう。そんな充実の要因について精神面をポイントに挙げる。「この馬にしては落ち着いていて成長したなという感じです。まだ非力でカイ食いや体が細いところはありますが精神面が落ち着いていい方向に出ており、体調面は上がっていて良さそうです」。メンタルの成長、精神面の安定がここにきての上昇度につながっているという。 今回は2歳時のGⅢサウジアラビアRC(5着)以来となる重賞挑戦。レーベンスティールなど一段上のメンバーが待ち構えるが…。「相手は強そうですが、この馬の持っている力は出せそうです」(同助手)と出撃態勢は万全だ。 過去10年を振り返ると、3勝クラスを勝ったばかりの馬のエプソムC優勝は1頭しかいない。この数字だけを見ると厳しいが、実はその1頭こそ同じ奥村武厩舎のノースブリッジ(22年)。成長著しい上がり馬が、厩舎の先輩に続く快走を見せてくれそうだ。
東スポ競馬編集部